「Shangri-La シャングリラ 2nd」についても、観劇回数やタイミングからすると「エトセトラ」を書ける状況ではないのであるが、みなさまからの情報提供を頂く“きっかけ”として、及ばずながらチャレンジしてみることにしたい。ぜひ補足を頂ければ幸いである。
【1景=白石美咲】
■久しぶりの「公演オフィシャルグッズ」となった「シャングリラタオル」。
「1st」と「2nd」両方を入手した方はお気づきのように、印字の出演者名はもちろんだが、
形も横長に変わっている。
「1st」と「2nd」両方を入手した方はお気づきのように、印字の出演者名はもちろんだが、
形も横長に変わっている。
測ってみると、「1stタオル」は「87.5cm×39cm」なのに対し、「2nd」は「108cm×19.5cm」と、
幅がちょうど半分になったのに対し、長さは1.23倍にしかなっていない。
ということは、値段が2,000円(税込)と同じである以上、単位面積あたりの価格は上がっていることになる。
そこで1平方cmあたりの価格を計算してみると、
幅がちょうど半分になったのに対し、長さは1.23倍にしかなっていない。
ということは、値段が2,000円(税込)と同じである以上、単位面積あたりの価格は上がっていることになる。
そこで1平方cmあたりの価格を計算してみると、
「1stタオル」 = 0.586円/平方cm
「2ndタオル」 = 0.950円/平方cm
「2ndタオル」 = 0.950円/平方cm
となり、単位面積あたり「1.62倍の値上げ」ということになる。
でも「タオルぶん回し」、楽しいから許す(笑)。
■白石の1回目は、なぜかエクステを着けず、自毛で演じる様子を多く見掛ける。
「間に合わなかった?」「着け忘れた?」ということではなさそうなので、
回によって違うイメージで見せようという「2個出し」の試みか?
でも「タオルぶん回し」、楽しいから許す(笑)。
■白石の1回目は、なぜかエクステを着けず、自毛で演じる様子を多く見掛ける。
「間に合わなかった?」「着け忘れた?」ということではなさそうなので、
回によって違うイメージで見せようという「2個出し」の試みか?
【2景=夏木りりか】
■身体に着けた「シャボン玉」の数に変化が生じているようである。
「1st」では2人とも「19個」であるとの測定結果が得られていたが、
<1st> <2nd>
川原 沙羅 夏木 小野
右腕 2個 2個 2個 2個
左腕 2個 2個 2個 2個
川原 沙羅 夏木 小野
右腕 2個 2個 2個 2個
左腕 2個 2個 2個 2個
右足 3個 2個 3個 3個
左足 3個 2個 2個 2個
左足 3個 2個 2個 2個
前半身 5個 7個 4個 6個
後半身 4個 4個 5個 4個
後半身 4個 4個 5個 4個
合計 19個 19個 18個 19個
「2nd」での測定では、夏木は「18個」との結果に。求む検証測定。
■前盆での“シャボン玉攻撃”。上手向き、下手向きと回によってさまざまな方向へシャボン玉を送り出す。
ある日の回ごとの向きを観察してみた。1回目は「下手向き」、2回目は「上手向き」、3回目は「下手向き」。
「なるほど、奇数回は下手向き、偶数回は上手向きか…」と思っていたら、
4回目なのに「下手向き」。「あれあれ…」と思って見ていたら、5回目は「正面向き」でまとめて見せた。
■さらに“巨大シャボン玉作り”にも挑戦。直径15cm程度までは軽々とクリアしている模様。
■前盆周りの顔ぶれによっては、観客にストローを渡し、シャボン玉を作らせるお楽しみも。
ある日の回ごとの向きを観察してみた。1回目は「下手向き」、2回目は「上手向き」、3回目は「下手向き」。
「なるほど、奇数回は下手向き、偶数回は上手向きか…」と思っていたら、
4回目なのに「下手向き」。「あれあれ…」と思って見ていたら、5回目は「正面向き」でまとめて見せた。
■さらに“巨大シャボン玉作り”にも挑戦。直径15cm程度までは軽々とクリアしている模様。
■前盆周りの顔ぶれによっては、観客にストローを渡し、シャボン玉を作らせるお楽しみも。
【3景=小宮山せりな】
■5回目の実見で、ベッドで、いつもは両脚とも外している「ゼブラソックス」を、
右脚のみ残して演じる様子が見られた。本公演で密かに流行している「2個出しバリエーション」の一つか。
【4景=小野今日子】
■怪談「牡丹灯籠」は、中国・明の時代の小説集「剪灯新話」に収録された小説「牡丹燈記」をもとに、
江戸末期から明治の落語家・三遊亭圓朝が創作した落語の演目である。
本景はその中から「お札はがし」の章を抽出、一部を簡略化して舞台化している。
「お札はがし」の概略は次の通り。
*************************
根津の清水谷に萩原新三郎という浪人が住んでいた。そこに毎夜、駒下駄の「カランコロン」という音を響かせながら、若い娘、お露と女中のお米の二人が通ってくるようになった。ある日、新三郎が日に日にやつれていくのを心配した人相見の白翁堂勇斎という人が新三郎宅をのぞいてみると、新三郎と語らっている二人は骸骨であった。
根津の清水谷に萩原新三郎という浪人が住んでいた。そこに毎夜、駒下駄の「カランコロン」という音を響かせながら、若い娘、お露と女中のお米の二人が通ってくるようになった。ある日、新三郎が日に日にやつれていくのを心配した人相見の白翁堂勇斎という人が新三郎宅をのぞいてみると、新三郎と語らっている二人は骸骨であった。
白翁堂の助言で新三郎がお露の住まいだという谷中三崎町を調べてみると、谷中新幡随院の墓場に、お露が毎夜持ってくる牡丹灯籠があるのを見つけ、二人が幽霊であることを知る。このままでは新三郎が幽霊にとり殺されてしまうと、白翁堂は新幡随院の和尚に助けを求め、和尚は仏像を貸し、お札を家中の窓に貼り付けておくよう言いつけた。
新三郎の家を訪れたお露とお米は、お札のために家に入れなくなる。そこで萩原家の下男、伴蔵、お峰夫婦が、百両で仏像とお札を取り外してやるとお露に持ちかける。幽霊から百両を受け取った伴蔵夫婦は、新三郎をだまし、仏像をすり替え、お札をはがしてしまう。
その夜、新三郎のもとへ二人が現れ、恋しさ余って新三郎をとり殺してしまう。
本景では、▼女中のお米を省略 ▼お札は新三郎自らがはがす などの簡略化が施されている。
■本公演では、ベッドで長いポーズを切る方が目立つ。筆者測定で本景・小野のポーズ継続時間は、
1本目「片ひざつき片手後ろ手つき上体反らし片足振り上げ」が「31秒」と、
前盆半周以上に及ぶ記録的な長さ。
その後に上体をさらに落としてのポーズも「9秒」に及んでおり、
合計「40秒」以上にわたって片足を上げ続けていることになり、驚異的な身体能力の現れといえよう。
1本目「片ひざつき片手後ろ手つき上体反らし片足振り上げ」が「31秒」と、
前盆半周以上に及ぶ記録的な長さ。
その後に上体をさらに落としてのポーズも「9秒」に及んでおり、
合計「40秒」以上にわたって片足を上げ続けていることになり、驚異的な身体能力の現れといえよう。
【中休憩】
■朗読シリーズ。右上の映像は、1~2月公演「奏 -KANADE- 2nd」の中休憩で上映された
「長縄飛び 2014回跳びチャレンジ」。
当時「1st」での“ハッチャけた”跳び方が評判になったことに反応して、
「クールに跳ぶ」と宣言して臨んだパターンである。その「クールさ?」にも再度注目してみたい。
■「フラガールin浅草 2nd」で、広島地元ドラマ「浮気なストリッパー」で見せた演技力を、
ビンタを食らうワンカットに込める矢沢に「主演女優賞」を贈りたい。
(YouTube「浮気なストリッパー【特報】」から引用)
【5景=武藤つぐみ】
■武藤のベッドでも、滞空時間の長いポーズが切られている。
・1本目「片ひざつき片手差し上げ」=「36秒」
・2本目「ブリッジ」 =「22秒」
・3本目「片足上げブリッジ」 =「10秒」
(いずれも、ある回の筆者測定値)
・2本目「ブリッジ」 =「22秒」
・3本目「片足上げブリッジ」 =「10秒」
(いずれも、ある回の筆者測定値)
こちらも記録的に長いポーズ継続時間である。
■5回目のみ、眉間と両頬に「赤の逆三角形」の特殊メークをつけて演じる様子が見られた。
最終回のみ特別な雰囲気を醸し出そうという、こちらも「2個出し」の試みか。
最終回のみ特別な雰囲気を醸し出そうという、こちらも「2個出し」の試みか。
【6景=鈴木茶織】
■ベッドの後、ハトの映像を背景に舞うダンスパート2。「1st」の小嶋実花と振りも演じ方も異なることから、
このパートは振付ではなく、舞姫に振りが任されている「ベッド」の一部であることがうかがえる。
【7景=矢沢ようこ】
■本景のモチーフは、新約聖書を元にしたオスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」。
そのオペラ作品でサロメが踊る「七つのヴェールの踊り」が下敷きになっていると考えられる。
この場面のあらすじをまとめておきたい。
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西暦30年ごろ、イェルサレムにあるユダヤ王ヘロデの宮殿での物語。王妃ヘロディアスの娘で、ヘロデ王の義理の娘・サロメは、宴の席でヘロデ王からいやらしい目つきで見つめられ、テラスへと逃れた。そこで、ヘロデ王によって隠し井戸に幽閉されていた預言者ヨハナーンの不気味な声を耳にする。
西暦30年ごろ、イェルサレムにあるユダヤ王ヘロデの宮殿での物語。王妃ヘロディアスの娘で、ヘロデ王の義理の娘・サロメは、宴の席でヘロデ王からいやらしい目つきで見つめられ、テラスへと逃れた。そこで、ヘロデ王によって隠し井戸に幽閉されていた預言者ヨハナーンの不気味な声を耳にする。
興味を持ったサロメは、衛兵隊長に命じてヨハナーンを外に出すが、井戸から出てきたヨハナーンは、サロメの母・ヘロディアスの近親婚の罪を咎めるだけで、サロメの誘いには目もくれず、サロメが口づけを求めると、「呪われよ」と言い捨てて井戸の底へと戻っていった。
サロメを追ってテラスへ出てきたヘロデ王と、その妻・ヘロディアスは、ヨハナーンがヘロディアスを非難する声を聞くが、その声には耳を傾けず、ヘロデ王はサロメに「踊ってみせよ」と命じ、断るサロメに「踊りを見せれば望みのものをやろう」と言い出す。
それを受けてサロメは「七つのヴェールの踊り」を披露する。満足したヘロデ王がサロメに望みのものを尋ねると、サロメは「ヨハナーンの首が欲しい」と言い出す。聖者を殺すことを恐れたヘロデ王は、思いとどまらせようと説得するが、サロメは聞き入れない。
銀の皿に乗せられて届いたヨハナーンの首を持ち上げ、口づけをするサロメ。その様子を見ていたヘロデ王は、兵士たちにサロメを殺すよう命じるのだった。
(The Dancer's Reward(1893) by Aubrey Beardsley)
血塗られた物語をモチーフに、生首に見立てた「クリスタルスカル」にそっと口づけする矢沢の姿に、
妖しくも美しく禍々しいサロメを重ねてみるたび、背筋にゾクッとしたものを感じるのは筆者だけであろうか。
妖しくも美しく禍々しいサロメを重ねてみるたび、背筋にゾクッとしたものを感じるのは筆者だけであろうか。
(敬称略・観劇日:平成26年8月17日(日))