Quantcast
Channel: 舞姫たちへの片恋文
Viewing all 818 articles
Browse latest View live

5月結【川崎】「矢崎茜さん9周年イベント」レポ

$
0
0
(「5月結【川崎】レビュー」から続く)
 
<矢崎茜さん9周年イベント>
 2回目終了後、場内に50人近い観客が集まる中、「矢崎茜さん9周年イベント」が開催された。MCを務めたのは、先週のイベントに引き続き雪見ほのかさん。すっかりMC業が板についた感もある慣れた司会ぶりで幕が開くと、本舞台中央にテーブルがセットされ、ケーキとシャンパンの準備が整っている。
 
 MC雪見さんが「これより矢崎茜姐さんデビュー9周年イベントを始めます」と開会を宣言。「主役の登場です。
茜ねーさん!」のコールで、袖から矢崎茜さんが登場する。
 
 「まずケーキのろうそくフーッ!から」と、ケーキに立てられた9本のろうそくに火が灯される…が、さすがに9本もあると、なかなか火が揃わない。ついては消えのいたちごっこを繰り返しつつ、何とかすべてに点火完了。場内の照明が落ちると、矢崎さんが何回かに分けて炎を吹き消す。場内から「おめでとう!」の声と、クラッカーが鳴り響く。ステージ上からも特大クラッカーが発射される。一瞬、先週の“横顔直撃事件”が脳裏をよぎったのは筆者だけではなかったようで、MC雪見さんが「先週の某嬢のイベントで主役にクラッカーをぶつけた失敗を踏まえて、きょうは前に行きました」と、2週連続観に来ていないとわからないレベルの高いギャグを飛ばす。
 
 続いて乾杯の準備。「私たちは高級シャンパンで乾杯します」と、これも恒例のMC雪見さんの“「うらやましだろ~」コメント”があってから、シャンパンの栓を開けるMC雪見さんが「イッていいですか?」とセクシーに問うと、矢崎さんが「イって!」と受け、「ポンッ」といい音を立ててシャンパンが開く。「では、今週一おもしろい沢村れいかさん、乾杯の音頭をお願いします」と、いきなり高いハードルを設定してのムチャぶりが始まる。パニクる沢村さん。そんな沢村さんに、優しく耳打ちするかんなさん。これに力を得た沢村さんによる「それでは、茜姐さん、9周年おめでとうございま~す。乾杯!」の音頭で、場内の観客も振る舞われたお茶を手に「乾杯!」と合わせる。
 
 ファンからの花束贈呈の“花束バケツリレー”で前盆に運ばれた花束は20近く。前盆がすっかり“お花畑”になったところで、ファン代表2人からのあいさつがあった。
 
 「矢崎茜さん、9周年おめでとうございます。本日は雪見ほのかさん、かんなさん、鈴木茶織さん、香山蘭さん、沢村れいかさん、川崎ロック座劇場関係者のみなさん、今日お越しのみなさま、貴重な時間をありがとうございます。関西のコワいリボンさんからやれと言われましたので、あいさつをすることになりました。茜ちゃんと初めて会ったのは、デビュー2週目の新宿ニューアートで、それから約9年間、応援をし続けているんですけど…他にも某コワいお姐さんも…というのは冗談で(笑)。
 デビューしたころは、レースクイーン(の演目)で、ただ傘を回してるだけっていう、9年たって、いいステージを観せてくれるようになって、これからも10年、15年、20年と、これからも応援していきますので、よろしくお願いします。」
 
 「茜さん、9周年おめでとうございます。僕が初めて茜さんのステージを観たのは、9年前のデビュー週2日目でした。土曜日に川崎に買い物に来て、前を通りかかって、普段なら通り過ぎるところを、なぜか入ってみたんです。その時の香盤は3番目が茜さんで、5番目が香坂ゆかりさん、トリが橘未稀さんでした。ステージを観ているうちに、ダンスショーの印象を持ちました。先ほどの方とは違って、僕の個人的な印象では、香坂さんや橘さんはベテランだなというのは見てわかったんですが、茜さんはまだ日が浅いだろうなとは思ったんですが、僕の印象では茜さんが一番きれいで、ポラを撮った時に、何年目かと聞いたら、2日目と聞いてビックリしたんです。傘を持ったレースクイーンの演目で、ベッドに向かうシーンの曲に(※筆者改変)強制翻訳邦題“世界で一番美しい女性”(※改変終了)を使っていて、まさにその通りだなと思って、突然ファンになって、デビュー週は毎日通っていました。それが劇場通いのきっかけです。それから丸9年間、リボンさんも変遷はありましたが、いつも中心になる方がいて、最近は大阪からの遠征さんがイベントの中心になっているのは珍しいと思います。それも茜さんの人柄やステージの魅力によるものではないかと思います。これからも体のケアに気をつけて、ますます魅力的なステージを続けてください。」
 
 デビュー以来、9年の日々を見詰めてこられたファン代表2人による愛情あふれるあいさつに、場内も柔らかい雰囲気に包まれる。
 
 続いてMC雪見さん、「この5人のなかで一番先輩のかんな姐さん…を差し置いて、ちゃおに行きますか?」と突然の振り。てっきりプレゼント贈呈だと思った鈴木茶織さんに、MC雪見さん「いや、お祝いの言葉を」。「えっ?どうしよう…そんな大役…えm9あldhs7&%$k…!」と未知の言語でパニックになるちゃおさんからのあいさつ。
 
 鈴木茶織さん「畏れ多くも、ちゃおからお祝いの言葉を述べさせて頂きます。茜姐さん、9周年おめでとうございます。ちゃお、こんな調子乗ってしゃべらせて頂いてますが、今週でご一緒するのが2週目という、かたじけないんですけれども。初めてお会いしたのは、2年ぐらい前のデラカブで、7周年作の天女を、いきなり押し掛けたのにお勉強させて頂いたら、なんて美しいお姐さんなんだーーーっ!って。それからずっと茜姐さんが気になってて、今年から初めてご一緒させて頂いたわけですけれども、その週にいろいろご迷惑をお掛けしてしまい、茜姐さんが最後までステージを頑張る姿勢とかも、すごい尊敬してまして。しかもちゃおがいろいろあった時に、茜姐さんの笑顔にどれだけ励まされ、救われたか、いつも忘れないでありがたく思っています。茜姐さんが楽屋にいて下さるだけで、楽しくて優しくてきれいでかわいくて、女の私でもちょっとムラムラしちゃうぐらい(笑)。こういうお祝いが一緒に出来て光栄に思っております。今週ずっと楽しみにしてました。これからもその美しさで、すてきなステージをみんなに観せてください。よろしくお願いします。」
 
 「では、かんな姐さんから一言お祝いを」と、冷静に軌道に戻すMC雪見さん。
 
 かんなさん「茜姐さん、9周年おめでとうございます。このストリップ界で、こんなにきれいな人が裸になって、この美しい姿を、生まれたての姿を…(笑)うわーっ、違う違う、生まれたままの姿を観せてくれるなんて、世の中捨てたもんじゃないなって思いました。これからもケガなどしないで、笑顔をみんなに見せてください。これからもよろしくお願いします。」
 
 そして最後に主役、矢崎茜さんからのごあいさつ。
 
 矢崎茜さん「今日はお忙しい中、お集まり頂きましてありがとうございます。川崎で周年を迎えるのは2周年以来、7年ぶりになりますが、所属で、デビューの川崎でイベントをやらせて頂いて、すごくうれしいです。今年は元旦から体調を崩したり、体調不良が続いてしまったので、身体には気をつけて、これからも頑張りたいと思いますので、みなさんこれからもよろしくお願いします。」
 
 締めくくりに記念撮影。投光さんからカメラマン役のイベント事務局の方に、「念のため、いっぱい撮っといてください」との呼び掛けに、場内がどっと沸く。MC雪見さんが締めくくって、これまで矢崎茜さんが積み重ねてきたものが、温かさとなって形になったような雰囲気に包まれたイベントは幕を閉じた。
 
 「矢崎茜さん、9周年おめでとうございました。これからもすばらしいステージで魅せ続けてください。」
 

(敬称略・観劇日:平成25年5月25日(土))

【浅草】「PEACE LOVE ROCK 2nd」エトセトラ

$
0
0
 初日初回から驚くべき安定感と完成度を見せた「2nd」も、はや中日を過ぎての折り返しに入った。その6月1日(土)、日中時間帯からなかなかの賑わいを見せていた場内だったが、「最終回割引」が始まると、来るは来るは団体客がぞろぞろ。中にはお祭りの打ち上げに相当する「鉢洗い」後に訪れたと思しき揃いの浴衣の団体さんの姿も見える。既に酔いが回っているお客さんも多く、4回目にはベッド中に1000円札のチップを渡そうと立ち上がり、前盆に手を伸ばす中年客の姿がステージをぶち壊してくれるなど、筆者の不安は高まる一方であった。
 しかし5回目が開演してステージが進むにつれ、観客の視線の集中度合いが高まり、ざわついていた場内が次第に静まっていくのを感じる。そして、わずかな音が雰囲気を台無しにする1景の「59秒」。見事なまでに観客の視線を集め、緊張感をみなぎらせて見せる舞姫の姿がそこにはあった。
 
 「引きつけ、黙らせ、魅入らせる」。舞姫のみなさまの「舞台力」に、ただただ拍手を贈りたい思いを持たせてくれたこの日、「大入り袋」も出たとのことで、誠にご同慶の至り。そんな中、中日過ぎ恒例「エトセトラ」をお届けすることにしたい。
 

開演前アナウンス
■トリを務める鈴木ミントによるアナウンスが、6月1日からきちんと
  「浅草ロック座6月公演『PEACE LOVE ROCK』に…」と、月替わりさせて変更されていたのに感心。
 
1景・長谷川凛
■既報だが、2曲目“超絶ロックンロールタイム”。ロビー香盤表では「0:69」となっていて、
  「えっ?増量?」とギャラリーを驚かせたが、筆者実測で「59秒」のままとなっている。
  「せっかくだから、曲名も『59sec.』とかなんとか、書いちゃえばよかったのに」とは外野の声。
■「長谷川景」と切っても切れなくなってしまっている“縦縞”。
  今回はご本人ではなく、助演の藤月の衣装に登場。
■「飾り窓」の5連ボックス、連結で作り付けられているように見えるが、
  実は軽く接合されているのみであり、撤収の際には一個一個にバラせるようになっているとのこと。
■酔っぱの藤月を手で追い払う女たち。長谷川の「シッ!」と手を払う時の表情が、結構コワい…。
  いや、迫真の演技と言うべきか。
■“超絶タイム”で切るスワンの左手が徐々に変化中。
  初日初回は「差し上げつつも、ややひじ曲げ」だったものが、6日目には「折りたたみ」に。
 
2景・柏木由紀奈
■ベッド(という一般的分類が当てはまらないステージングではあるが…)で、
  「『FASCINATION』1st season」1景・叶咲ゆめ以来となる「前盆逆回転(=反時計回り)」実施中。
  初日初回は「順方向(=時計回り)」だったように記憶しているのだが、記憶違いか、途中から変わったか。
 
3景・ai
■前盆入り後、「Spark」の歌詞に合わせて“かめはめ波”を打つai。
  これは自身のソロ演目「Spark!」での振りを持ち込んだものであろう。
■「プレゼント風船」への落書き…もとい、サービスイラストがグレードアップ中。
  “超絶な”イラストを主に担当しているのは“長谷えもん画伯”の模様。
■3景前任者の上田が、戻りの移動盆に乗らないことでは定評があるが、aiの“乗らないっぷり”も記録的。
  筆者実測で平均乗車時間「15秒」、乗車率「13.6%」という“電気の無駄遣いっぷり”はあっぱれ。
 
4景・白石美咲
■スローモーションでのイザコザ中、どうしても上手や下手に目を向けがち(?)だが、
  センターでしっかり演じる“ぬりかべさん”こと日本代表・ミサキングにも注目して頂きたい。
■その“いざこざ”、特に上手側の中国と韓国の争いがますますエスカレートしている。
  特にカウンター攻撃で、韓国の腹部に「グーパンチ」を食らわすようになったのに加え、
  最近では蹴りまで加えている。東アジア情勢のなお一層の不安定化が心配される。
 
中休憩
■「名作劇場」での、今年の「輝 -ヒカリ-」の公演表記について。
  1月1日~20日までの「1ST」は「新春公演」、1月21日~2月10日までの「2ND」を「初春公演」と区別している。
  ちなみに当時の2景で「ちんどん屋さん」が配っていたチラシでは、「灘村ジュン三郎」も「松嶋れいな三郎」も
  「初春大歌舞伎」であった。
■マナームービーでは、左上の「謎袋の中の人」、ご丁寧に写真を途中でチェンジする“増量サービス中”。
■“たすきシャッフル”は続行中。
  ・青山=「NEW ZEALAND」 ・白石=「BRAZIL」 ・鈴木=「KOREA」
■ところで最後の「ええかぁ~」「いや~っ」について、
  最後に「×」と「ブーッ」がないと、“許容行為”になってしまうのではないかと心配する声がある。
  断りなく(断って相手の許諾をもらったとしても)場内で他人の胸をもみしだく行為はご遠慮頂きたい(笑)。
 
5景・藤月ちはる
■群舞のフォーメーションに合わせて、足元も2人ずつセットになっている。
  メインでセンターの藤月は「赤のロングブーツ」だが、長谷川とaiが「白のダンスブーツ」、
  柏木と白石が「黒のダンスブーツ」、青山と鈴木が「黒のヒール」と、
  上手下手でシンメトリーとなるように組み合わされている。
■ベッド中、天井裏を気にすること4回。しかし「レイバック」の際は目をつぶっている模様。
 
6景・青山ゆい
■「1st」5景、叶咲ゆめの「指パッチン」は、こんなところに“振り移されて”いた。
  “イケメン白石”、途中で後ろに引いた時に左手を「指パッチン」してリズムを取っている。
  大音量の音楽越しに、鋭く指を鳴らす音が聞こえてくるから驚きである。
 
7景・鈴木ミント
■本景では、インディアン娘が、黒の“悪魔たち”に身ぐるみはがされるように衣装をはぎ取られるが、
  そういえば今年に入ってからの公演で、
  「衣装が他人の手によって脱がされる」演出が比較的目立つ気がする。
  「輝 -ヒカリ- 1ST」では、3景で藤月が灘村ジュン三郎の手により、
  「Neverland」では、5景でMIKAや星川音々がいすに座ったまま、されるがままの衣装チェンジを行なっていた。
 
フィナーレ
■場内で観客が着ていると“ユニフォーム”と呼ばれる“舌ベロ”デザインのTシャツ。
  よく見ると、ダンサー4人については「ROLLING STONES」の文字が入っていないバージョンである。
 

 ステージにもますます磨きがかかる中、客入りにも恵まれた本公演。「観客参加型」のフィナーレも楽しみつつ、残り1週間となった「愛と平和とロックな」ステージを存分に味わいたい。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月1日(土))

6月頭【仙台】レビュー

$
0
0
 今週の「仙台」では、舞姫お二人から「通信」と題した印刷物を頂いた。一つはB5の紙いっぱいに手書きでメッセージやコース予定が書かれ、「春号 Vol.36」とあるように回数を重ねているもの。もう一つは、三つ折りA5サイズの6頁カラー印刷で、心境や意気込みに加えて“ネタ”の数々も掲載されている力作である。
 多くの舞姫のみなさまがブログやツイッターを運用している中、手作りでさまざまな思いを伝えようというこうした試みからは、ネットとはまた違った、温かく強い思いを感じる。その思いに応えるべく、プンラスで観劇。
 

(1)【黒崎 優
3個出し。1回目は、おととし「5月中【川崎】レビュー」で詳しくお伝えし、
「4月結【川崎】レビュー」などでもご報告している演目名「珈琲」。
 
2・4回目は、去年「10月頭【川崎】初日(1回目のみ)レビュー」で詳しくご報告した、
沖縄をモチーフにした7周年作を再演。
ご本人ブログで演目名が公募され、「オキナワ」から「うちな~」への改題が決まった。
 
3回目は、おととし「7月結【浜劇】レビュー」で詳しくお伝えし、
その後も去年「5月頭【新宿】レビュー」などでご報告した演目名「バブリー」。
この日は演目3個、ネタ7個の計「10個出し」を達成。その心意気に拍手を贈りたい。
 
(2)【空まこと
2個出し。1・2・4回目は最新作の演目名「Sora Mercury」。
ラップ調のパートが入る洋楽男性ボーカル曲に乗って、
シルバーハットとロングコートに幅広のベルトを巻いて、
タメとキレを作りながらの、ゆったり大きい振りのダンスからスタート。
ハットを外して髪を下ろすと、音楽をリズミックなラップ調洋楽男性ボーカル曲に変えてコートを脱ぎ、
シルバーのアラビアンネックレスに白ネットのセパレート姿に替え、
トリッキーに身体をくねらせる動きをちりばめながら、軽やかなステップで広々と舞ってみせる。
音楽が、ビートを利かせた洋楽男性ボーカル曲に変わると、
セクシータッチを加えつつセパレートを外し、淡青色のロングドレスに替えて前盆へと進む。
 
アクセントの利いたリズムが乗ってくる邦楽男性ラップ曲、強制翻訳英題「Mercury」でのベッド前半は、
腰を下ろし両足を交錯させる動きなどで進め、
音楽をリズミックな洋楽男性ボーカル曲に変えてのベッド後半では、
「片ひざつき片手差し上げ」や「片ひざ立ち片足振り上げ上体反らし」
「横開き」「L」「スーパーL」などのポーズを、余裕たっぷりに切っていく。
立ち上がってベッド着を広げながら本舞台へ戻ると、足に引っ掛けて「アラベスク」で締めくくる。
 
3回目のみ、おととし「7月頭【浜劇】レビュー」で詳しくお伝えし、
最近では「2月中【新宿】楽日レビュー」でもご報告した演目名「DISCO!!」を再演。
 
(3)【浜野 蘭
2個出し。1・3・4回目は、アップテンポの洋楽男性ボーカル曲に乗って、
黒襟半袖の朱のエナメルロングドレスに、朱黒のロングブーツ、左手に朱グローブをつけた姿で、
抜群のキレを見せながら、“喧嘩上等”的なポーズを交えたダンスからスタート。
音楽途中で袖に引き、暗転。
リズミックな洋楽男性ボーカル曲で明けると、
黒フリルが縁取る赤の短丈トップスに、赤黒のティアードミニスカート、朱のロングブーツ姿に替え、
いすを引きながら登場。クールタッチの舞を展開し、再び暗転で袖に引く。
リズミックに歌い上げていく邦楽男性ボーカル曲、強制翻訳邦題「現実的民俗青々」で明けると、
赤のフリルつきシースルーロングドレス風ベッド着に替え、本舞台でレイバックを決めてから前盆へ。
 
腰を下ろし、曲調に合わせて、けだるい雰囲気でのベッド前半から、
アップテンポの邦楽男性グループ曲、強制翻訳邦題“答えは近くに”に変えてのベッド後半では、
「腰上げでのシャチホコ」から「スーパーL」「スワン」「片ひざつき片手差し上げ」のポーズ、
両手を差し上げる「浜野スワン」とつなぎ、
仰向けに寝た姿勢からの「ブリッジ」、ついで「片足上げブリッジ」を架けて立ち上がる。
本舞台へ歩き戻り、ベッド着を広げて魅せるラストへ。
 
2回目は、フラメンコのリズムを刻む曲に乗って、赤の花髪飾りを右横につけ、
袖口と裾にフリルがついた光沢地のお引きずりに、赤銀の帯を締め、赤レースショールを広げてのスタート。
音楽が、弦楽器が奏でるフラメンコ調のインスト曲に変わると、
黒のヒールを踏み鳴らし、顔の横で手を打ちながらの“和西折衷”の舞を、前盆まで往復しつつ披露する。
音楽が、フラメンコギターと弦楽器によるインスト曲に変わると、
帯を解き、しごきを飛ばし、腰ひもを抜いて、お引きずりを肩脱ぎにした姿で「レイバック」を決め、
照明を残して袖に引く。
ギター伴奏でムードを漂わせる洋楽男性ボーカル曲で、
青の花髪飾りをつけ、白の花模様と銀のラインが入った青の長襦袢風ベッド着に替えると前盆へ。
 
ベッド前半では、前盆から片足を流すなど、セクシータッチに進め、
音楽をアップテンポの洋楽男性ボーカル曲に変えてのベッド後半では、「L」や「横開き」、
「片ひざつき片手差し上げ」「浜野スワン」などのポーズを次々に切って立ち上がる。
袖を翻しながら、前盆で深い「レイバック」を決めると、本舞台へ戻って見返り姿で締めくくる。
 
(4)【吉沢伊織
ご本人曰く“一人お花特集”の2個出し。1・3回目は演目名「ハナミズキ」。
伸びやかに歌う日本語女性ボーカル曲、強制翻訳英題“The flower which goes to a wind”に乗って、
白と青の花髪飾りに、淡青色や白の花や羽根が覆うゴージャスなドレス姿での柔らかな舞からスタート。
音楽をリズミックな邦楽女性ボーカル曲に変えると、ドレスを脱ぎ、
白フリルが縁取る落ち着いた花柄のトップスに、クリーム色のティアードミニスカート姿に替わり、
細かいステップを踏みつつ、アクティブかつ華やかに舞う。
音楽終わりでドレスを外すと、洋楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“名誉の問題”に曲を変え、
白ショーツの後ろ姿で蓮の花が咲く傘一本を広げ、その陰で白や青の薄布が重なるロングベッド着に替える。
さらに本舞台下手で、赤い牡丹の花が咲く傘を開くと、ピアノ伴奏で歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲で、
傘を両手に持って大きく振りかざしながら舞い、傘を開いたまま置くと、その間を抜けて前盆へ。
 
ゆったり歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、強制漢字化題名“花水木”でのベッド前半は、
腰を下ろして身体をなでるような振りから、右手を差し出し、
そこからゆっくりと「L」、さらに「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを切っていく。
その後しっとり展開してから、ゆっくり立ち上がり、客席を見渡すと慈愛に満ちた表情で一礼、
本舞台に戻り、傘を振りかざして決めるエンディングへ。
 
2・4回目は演目名「桜の記憶」。
リズミックにアレンジされた邦楽男性ボーカル曲、
強制翻訳英題“Flower is cherry, You are beautiful”に乗って、
桜色の髪飾りに花柄の着物、紫の袴、編み上げ黒ブーツ姿で登場。
卒業証書を入れる筒を手に軽やかに舞いながら、
上手で懐から手紙を取り出すが、はらりと落とし、「さよなら」と手を振って別れてしまう。
さらに前盆まで進んで優しさあふれる舞姿を披露し、小さく手を振って下手袖へと姿を消す。
暗転し、リズミックなインスト曲、強制翻訳英題“Passion Continent”で明けると、
銀線入りの淡いピンクのシースルー短丈ドレスに替え、切れ味鋭くアクティブなダンスを舞う。
音楽が、琴とバイオリンが掛け合うインスト曲に変わると、トップスを外して本舞台下手に横たわる。
歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、
強制翻訳英題“Up to the day which can say good-bye”に音楽を変えると、
白の花飾りを頭につけ、淡いピンクのロングドレス風ベッド着に替えて、
手の振りでの表現も豊かに着物を羽織ると、
情感を込めた空間を作りながら花道を進み、振り返って着物を落とす。
 
音楽を、桜の花を歌う邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“Cherry one piece”に変えると、
前盆に腰を下ろし、上げた右手をひらひらと下ろして花びらが舞い落ちる情景を表現するなど、
歌の世界を描きつつ、なめらかな動きで引きつけてみせる。
立ち上がって本舞台へ戻ると、上手に残してあった手紙を取り上げ、
中から二つ折りの文を取り出すと桜の花びらが舞い散るという、華やかにして切なさ漂うラスト。
 
(5)【桃瀬れな
「演目シャッフル」の4月結からインターバルわずか1か月の「仙台」で、あっぱれ3個出し。
1・3回目は新作。リズミックな邦楽女性ボーカル曲に乗って、ヒョウ柄の大きなリボン結びを頭に乗せ、
同柄のフリルつきセパレートに赤の薄布ティアードミニスカート姿で、ヒップホップ系ダンスからスタート。
音楽を、エフェクトがかかった邦楽女性ボーカル曲に変えると、
本舞台中央で黒ビキニの上に白レースセパレートを重ねた姿に替えて、
細かいリズムに合わせた振りのダンスを展開していく。
暗転で袖に引き、ゆったり歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“Smile face”で明けると、
白シャツを羽織って前盆へ。
 
ベッド前半は腰を下ろして進め、「L」のポーズを一つ切ると、体育座りで、ひざに顔をうずめる。
アップテンポの邦楽女性ボーカル曲、
強制翻訳英題“Have confidence, Have a dream, Because it flies away”に音楽を変えると、
「片ひざつき片手差し上げ」から「前後開脚での上体反らし」、
「スーパーL」から「横開き」とポーズを切りつないでいき、
「両ひざ立ちレイバック」から「3点ブリッジ」を架けて立ち上がってのラスト。
 
2回目は、アニメの強制翻訳邦題“龍球”をモチーフにした作品。
モチーフ作品のオープニング曲で、
青Tシャツの上に袖無しの赤の武術着を重ね、身長と同じぐらいの赤の棒を手に登場。
棒を前盆に置くと勇ましく舞い、ついで本舞台中央にセットしていたオレンジのボールをつかんで舞ってみせ、
音楽終わりで“かめはめ波”を放って暗転、袖へ。
イメージソング、強制翻訳英題“Blue travelers”で明けると、
本舞台から前盆まで進み出て、棒を担いだ姿で決めると再び暗転。
同じくイメージソング、強制翻訳英邦題“After沈黙…”で明けると、
赤のフリルつきレースロングベッド着に替え、前盆へ。
 
ベッド前半は、うつぶせの姿勢で動きを抑えて進め、
音楽を、関連曲の強制翻訳題名“香水 北緯18度”に変えてのベッド後半は、
「L」や「スーパーL」「両ひざつきレイバック」「スワン」などのポーズを切っていく。
さらに曲を、イメージソングの強制翻訳英邦題“Good-bye tears”に変え、
「L」や「シャチホコ」「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを決めて立ち上がる。
本舞台へ戻ると、ベッド着を翻してもう一度前盆に戻り、
歌詞に合わせて「さよなら」を告げてから、再び本舞台へ戻って締めくくる。
 
4回目は、「4月中【歌舞伎町】レビュー」1・3回目や
4月結【仙台】初日レビュー」でお伝えした、ランプを掲げ持つ作品を再演。
 

 この日も仙台名物“いろいろなお客さま”が来場。中でも4回目途中で入場してきた若者4人組の一人、前盆かぶり席にどっかと座ると、スマホを取り出していじり始めた。後ろに座っていた筆者がすぐ注意するも、今度は上演中に全身を乗り出して前盆に両腕をつき、あごを乗せる格好をしてふざけ始めた。間髪を入れずフードをつかんで引きずり戻したが、その後もスマホ、前盆ひじつきをもう1回ずつ繰り返す悪質さ。もちろん劇場スタッフも注意するが、反省の色が見られないまま、終演。
 筆者は、「仙台」では“注意レベル”を他劇場に比べれば相当緩めている。しかし今回の事例は、緩めたレベルすらはるかに超えるマナー違反であると思う。注意しても聞く耳を持たない客に対して、観客そして劇場はどのように対応すべきなのだろうか。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月2日(日))

6月頭【川崎】レビュー

$
0
0
 「周年作」という慣行がある。デビュー日を含む週を「周年週」と呼び、「デビュー●年記念作品」として上演するのが「周年作」である。その位置づけから、作品構成や衣装、演出に凝ってみたり等々、「周年作は毎年同じ振付の先生にお願いします」という舞姫もいらっしゃるほど、力の入れようはいつも以上となるようである。そして「周年作」で新たな挑戦に踏み出す方も多い。“学年”が一つ上がるのをきっかけに、やりたかったことをやってみる心持ちと聞く。
 この週の「川崎」では、2011年6月頭「SNA特別興行『GAL・清純派大会』」で同時デビューした6人のうち、現在も劇場に乗り続けている3人が「2周年週」に一堂に会することになった。その「2周年作」3作品と、「1周年作」2作品の計5つもの「周年作」を拝見できた「川崎」1~3回目の様子からお伝えしたい。


(1)【桜木瑠華
引退週の桜木は2個出しで有終の美を飾る。
1・3回目は演目名「スラムダンク」。その通り、バスケットボールを手に、
胸に「SHOHOKU 10」、背中に「SAKURAGI」の文字が入ったオレンジのユニフォーム姿で登場。
モチーフ作品のEDテーマ曲の一つ、強制翻訳英題“Until the world finishes”に乗って、
ボールを掲げつつ前盆へと進み、足の間を抜いたり、身体の後ろを通したりするドリブルを披露する。
手元が狂えばボールが客席に飛んでいく危険がある中、迷うことなくさばく様子から
バスケ経験者に違いないと思ったが、ご本人Twitterによれば、その通りであった。
本舞台へ戻り、シュートを打つ(仕草)で暗転して袖へ。
これもモチーフ作品のEDテーマ曲の一つ、強制翻訳邦題“私の友達”で明けると、
金色のポンポンを手に、1回目は赤、3回目は青のチアガール衣装で、笑顔で駆け回りながら声援を送る。
ポンポンを振りつつ袖に引くと暗転。
スローに歌っていく邦楽女性ボーカル曲、
強制解釈題名“焼肉屋のメニューで700円で20円のお釣り”で明けると、
白の花髪飾りにモンロードレス風ベッド着で前盆へ。
 
ベッド前半、満面の笑みを浮かべつつ、両ひざ立ちでハートマークなどを作りながら進め、
音楽を、ゆったりと歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“いつも”に変えてのベッド後半では、
「L」のポーズを一つ切って、横座りの姿勢で、思いを込めた表情や手の振りで展開してから、
「腰上げシャチホコ」や「開脚両ひざ立ちレイバック」のポーズを切って立ち上がる。
本舞台へ戻ると、ベッド着で身体を包み込んでのラスト。
 
2回目は演目名「青春」。
本舞台中央に学生カバンを置き、リボンネクタイに紺ブレの制服姿で
邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“にこやかな”に乗って、
「笑って」の歌詞のままに、笑顔いっぱいの“ちょいブリ系”ダンスでスタート。
音楽終わりで下手にてスカートとブレザーを脱ぎ、体操着とブルマーに替えて、
リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“よくある恋愛小説”に乗って準備体操で体をほぐすと、
前盆で「ブリッジ」や「肩逆立ち」を披露する。
本舞台へ戻り、カバンを肩に提げると、スキップしながら袖に消えていき暗転。
音楽が、邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“最高の友達”に変わると、
生まれたままの姿で、座り込んでひざを抱えた姿勢にて明け、おずおず立ち上がると前盆へ。
 
ベッド前半では、立ち姿から座り込み、不安げな表情や頭を抱え込む仕草を見せる。
リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“We”に変えてのベッド後半は、
笑顔を取り戻して、「片ひざつき片手差し上げ」や「横開き」「腰上げシャチホコ」などのポーズを切り、
二人が結ばれる歌詞に合わせて小指を合わせる振りを交えつつ、「シャチホコ」のポーズで立ち上がる。
花道まで戻り。抜群の笑顔でのエンド。
 
暗転後の「どうもありがとうございましたーーーー!」の声の大きいこと。さすがは“体育会系”。
演じぶりはきっちり、笑顔が魅力的で、引退がなんとも惜しまれるところ。
しかし新たな目標に向けての旅立ちとのことであり、拍手で見送りたいと思う。
 
(2)【小宮山せりな
小宮山の2周年作は、ポニーテールを赤のリボン結びで留め、
裾がティアードミニスカートの朱色ミニ振袖に赤銀帯を締めて、
アップテンポに三味線が鳴るインスト曲で、前盆板付きからのスタート。
アクティブに舞いつつ本舞台へ戻り、振袖を脱ぎ、三角形の布が組み合わされた花柄セパレートに、
赤エナメルのアームカバーを着けた姿で、辺りを探る忍びの者のような動きの舞姿を披露する。
速い調子で三味線や笛が進める、「浅草『DIANA』」の仙葉・小野景で聞き覚えがある音楽に変わると、
手首を回し頭を振る準備体操から、前盆へ進んで手裏剣を飛ばす仕草を見せるなど、アクション系の舞を展開。
最後に本舞台上手で印を結ぶと暗転。ピアノが奏でるインスト曲で明けると、
スパンコールつき青のシースルー長襦袢風ベッド着に白帯を締めた姿で、静かに前盆へ。
 
立ち姿で帯を解くと腰を下ろし、音楽をギター伴奏で歌い上げる洋楽女性ボーカル曲に変えると、
「スーパーL」のポーズを切り、ついでひざ立ち姿勢でゆったり展開した後、
「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを決めて立ち上がる。
「レイバック」の形を作って本舞台へ歩き戻り、後ろ姿から振り向いて締めくくる。
 
(3)【初芽里奈
≧2個出し。1・2回目は2周年作で、演目名「(10)SHOW TIME」。
リズミックに“ショータイム”を歌う邦楽女性ボーカル曲に乗って、
白の羽根髪飾りに、長く裾を引く白黒ツートンのロングドレスで華やかに始める。
暗転で袖に引き、リズミックなインスト曲で明けると、
黒シルクハットに白黒のストライプのズボン、黒タキシード姿の“マジシャン”に変身して登場。
赤い1本の花を観客の目の前で2本にしてみせ、その花を黒袋に入れると、
あら不思議、つなげた長布に変わるというマジックを披露する。
ついで、タキシードを脱ぎ、白シャツに白黒ストライプの蝶ネクタイ姿に替え、
アップテンポな洋楽男性ボーカル曲に乗って、シルバーのステッキを手に元気よく跳び回る。
音楽がジャズ風のインスト曲に変わると、蝶ネクタイやパンツをゆっくりと外していき、
白シャツの前をはだけた姿で、花道を横に転がりながら前盆へと入る。
 
曲に男女のボーカルが加わると、大きくあおるような動きを見せ、
さらに音楽をアップテンポの邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“私と一緒に来て”に変えると、
「片ひざつき片手差し上げ」や「スーパーL」、さらにシャツを脱ぎ捨てて、
「スーパーL」から「横開き」「シャチホコ」への連続変化のポーズを決める。
「スワン」から「片ひざつき片手差し上げ」などのポーズを切ると、「3点ブリッジ」を架けて立ち上がる。
前盆で体を折っての深い一礼をした後、花道を左右に開きつつエンディングへ。
 
3回目のみ、去年「7月頭【川崎】初日レビュー」でお伝えしている演目名「(4)1周年」を再演。
 
(4)【HIRO
≧2個出し。1回目、筆者の“取材”にシンプルに「演目名は『夏』」とお答え頂いたように、夏を先取りした作品。
リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“終わりなき物語”に乗って、
白とスカイブルーの薄布の上に、
ピンクとスカイブルーのチェックのデザインが入ったお人形さん風ドレスを重ね、
つば広帽子とアームカバーをつけた姿で、両腕のきめ細かい振りが印象的なダンスからスタート。
暗転で袖に引き、韓流女性グループによる日本語曲、強制翻訳邦題“暑い夏”で明けると、
ミニひまわりが取り巻く白のつば広帽子に、黄フリルつきビキニ、シルバーサンダルを履いた姿で、
アクティブなダンスを披露する。
再び暗転で袖に引き、ゆったり歌い上げる邦楽男性ボーカル曲、
強制解釈化題名“10の6乗本の液体降水”で明けると、
裾を白フリルが飾る、淡いピンクのモンロードレス風ベッド着で登場。
裾を大きく広げながら、後ろ向きで前盆へと入る。
 
ベッド前半は、「L」のポーズを一つ切ってから、仰向けの姿勢で両足を振り上げる動きなどで進め、
リズミックな邦楽男性ボーカル曲、
強制解釈化・翻訳英題“平成5年 of summer day”に曲を変えてのベッド後半、
「シャチホコ」や「片ひざつき片手差し上げ」「両手水平伸ばしのスワン」のポーズを切って立ち上がる。
ベッド着を広げて「レイバック」を決めると、裾をひるがえして本舞台へ戻り、一礼をしてのエンディング。
 
2回目は新作。幕閉めからのスタート。
リズミックな洋楽女性ボーカル曲で幕が開くと、
髪をアップに、白黒の羽根髪飾りに白黒シルバーの幅の狭い水着風衣装、パールネックレスを掛け、
編み上げ黒ニーハイブーツで登場。
そして舞台セットとして、本舞台上方の2か所のフックから蛍光イエローのブラスチックチェーンが、
下と袖の計4方向に張られている。そのチェーンに巻きつきながらのスタート。
束縛から解き放たれるようにチェーンから離れると、前盆までワイルドタッチで進み、
再び本舞台へ戻ると、音楽を、メロディアスに歌う洋楽男性ボーカル曲に変えて、
中央にセットされたいすに逆向きに腰掛けると、
青の照明に、首や手首に巻いた蛍光チューブやチェーンが妖しげな光を放つ。
それに手足を絡ませつつ、物憂げな雰囲気を漂わせながら進め、暗転。
暗転中もチェーンがほのかな蛍光を放っているのが印象的。
ややスローな洋楽女性ボーカル曲に変えると、いすに腰掛けてブーツを外し、水着風衣装を脱いで、
黒ショーツと蛍光チューブ、ビーズネックレスを巻きつけた姿で、チェーンを引きつつ前盆へ。
 
ベッド前半は、曲調に合わせ、立ち姿からゆっくりと腰を下ろして進めていく。
音楽をビートの利いた洋楽女性ボーカル曲に変えてのベッド後半は、
ひざ立ち姿勢から「両手片足つき片足振り上げ」や「横開き」
「スーパーL」などのポーズを切って立ち上がる。花道をターンを決めつつのラストへ。
 
(5)【叶咲ゆめ
「浅草」から「若松」を経て、1日休みを挟んではいるものの「川崎」という連投には、頭が下がるのみ。
≧2個出しで、1・2回目は「4月中【歌舞伎町】楽日レビュー補遺」でご報告している、
“ニャンコ”テイストあふれる、演目名「MEOW」を続演。
 
3回目は「4月中【歌舞伎町】レビュー」でお伝えした、1周年作「PANDORA」を再演。
 
(6)【赤西 涼
デビュー時は「ayami」名だった赤西も2周年作、演目名「*(アスタリスク)」を演じる。
リズミックな洋楽男性ボーカル曲で、白布が下がる髪飾りに、
緑のぼかし縦縞が入った白地のサマーロングドレスをすらりと着こなし、
時にセクシーに、時にキレよい動きを交えてのダンスからスタート。
暗転で袖に引き、
強制解釈化題名“戦争が行なわれている場所での12月25日のあいさつ”の女性ボーカルver.で明けると、
薄布が継ぎ合わされた裾に、長く垂れる袖がついた淡いスカイブルーのロングドレスに替え、
両手を大きく振っての、ゆったりとした舞姿を披露する。
ドラマチックに盛り上がるオーケストラ曲に音楽を変え、緊張感を漂わせた表情に切り替えると、
前盆での全身を使った大きな動きでの展開へ。
さらに音楽を、トリを務めた去年1月「浅草『凛』」7景2曲目、強制翻訳邦題“涙”に変えると、
花道で天を見上げるように大きく振りかぶりながら前盆へと進む。
 
ベッド前半は、「片ひざつき片ひざ立ちレイバック」などを見せつつ進め、
歌い上げていく洋楽男性ボーカル曲に変えてのベッド後半では、
仰向けの姿勢から、両手の指先まで神経を行き届かせた動きで表情を作りつつ、
「足横流し右手差し上げ」から「スーパーL」「片ひざつき片手差し上げ」への連続ポーズを切っていく。
さらに「片ひざつき片手差し上げ」や「片ひざ立ち上体反らし」のポーズを決めると立ち上がり。
前盆で「両手差し上げレイバック」を決めて、足早に本舞台へ戻ると、上手、下手にそれぞれ展開して見せた後。
後ろ姿からの振り向きで厳かに締めくくる。
 
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月9日(日))

6月頭【川崎】「2周年合同イベント」レポ

$
0
0
 
 前記事でもご紹介したように、この週の「川崎」では、おととし6月頭にデビューした3人が、同劇場で同時に周年を迎えるという、大変おめでたい香盤が組まれることとなった。その2011年6月頭「SNA」では「特別興行『GAL・清純派大会』」と銘打っての「6人全員がデビュー」という大会が開かれ、このときの香盤順1番が「初芽里奈」、3番が「小宮山せりな」、6番のトリが「ayami」(現・赤西涼)であった。
 そこでこの3人の2周年をお祝いする「合同周年イベント」が、6月9日(日)2回目終了後に開催されることになった。このところ毎週のように「周年イベント」が開催されている「川崎」だが、この日も立ち見が出る60人超の観客が集まっての、にぎやかでとても温かいイベントとなった。その模様をダイジェストでお伝えしたい。
 

 2回目終了後、幕閉めでイベントの準備が済むと、場内に「草競馬」のメロディーが流れて幕が開く。MCを務めるのは、今週一番お姐さんのHIROさん。まずは開会宣言。ところが「デビュー2周年…」まで言って、「もう、いっぱい…」と、早くも“イッパイイッパイ”になっていることを開会よりも早く“宣言”するHIROさんに、会場が沸く。それでもなんとか「合同イベントを開催します」と宣言。ついで主役を一人ずつ袖から呼び込む。
 
 主役がそろったが、HIROさんのMCが引き続き若干不安定(笑)。場内から「しっかりしろーー!」の激励の声が飛ぶ。なんとか「涼ちゃん、せりなちゃん、里奈ちゃん、2周年おめでとうございまーーす!!」とコール。場内の照明が落とされ、何とも神々しいミラーボールの輝きに包まれる。しかし、再度進行が停止。そこでのHIROさんの一言が、再び場内の爆笑を誘う。「(進行表が暗くて)見えない!」。
 
 とりあえず「ケーキ消灯」、「消してください!」というHIROさんの実直なコールで、主役3人がケーキ吹き消し。続いて「シャンパンの開栓」へと進む。最初、寄ってたかって栓を開けようとするが、いざ開きかけると怖がって、HIRO姐さんに栓を押さえさせたまま一斉に避難(笑)。ここでしゃれっ気のあるお客さんがクラッカーを鳴らしたから、もう大変。
 「パンッ!」の音とともにクモの子を散らすように逃げる一同。それでもシャンパンを押さえ続けたのは、誰あろう、さすが「赤西」。「あたし開けます!」と進み出て、拍手喝采の中、さすが“ほっ平太局長”。赤西さんの「せーの!」の掛け声で「ポンッ!」と見事な音でめでたく開栓。グラスに注ぎ終わったところで、HIROさんの音頭で乾杯。
 
 さらに観客のみなさんからの花束やプレゼントの贈呈タイム。本舞台上手で赤西さん、下手側の花道角で初芽さん、下手で小宮山さんが受け取り、叶咲ゆめさんと桜木瑠華さんが手伝って、前盆に並べていく。その数、3人合わせて30近い数に達し、場内からは「どれが誰への花束か、わからなくなるんじゃ…」との危惧の声も聞かれるほどであった。
 
 「贈呈タイム」が終わると、MC・HIROさんの姿が舞台から見えなくなっていた。「司会は?」の声に、やむなく「イエーーーイ!」と訳もなく盛り上げる赤西さん。さらに赤西さんと小宮山さんが下になり、初芽さんが上に乗った「ピラミッド」を作って、拍手喝采を受ける3人。そんな様子を上手袖からのぞき見ていたHIROさんがようやく合流。「すみません、お待たせしました。では、今週のメンバー3人…なんですけども、お祝いの言葉とプレゼントを贈呈します」と、イベント再開。
 
 「今週のメンバーで賞状を書かせて頂きました」と、本格的な「表彰状」を取り出し、桜木さんが代読。
 
 「表彰状 赤西涼殿、小宮山せりな殿、初芽里奈殿。あなた方は、平成23年6月1日デビュー以来、2年にわたり日々の向上心を持って練習に励み、他の模範となる成果とともに成長されました。よって、さらなる活躍を期待し、これを賞します。 平成25年6月 HIRO姐さん、叶咲ゆめ姐さん、桜木瑠華」。
 
 きちんとした内容の表彰状が3人に贈られた。ここでも、表彰状を丸めて筒に入れるだけなのに、「入った!!」と無意味に思いっきり盛り上がる赤西さん。
 
 MC・HIROさん「今週のメンバーから3人にあいさつを…お祝いの言葉を…ゆめちゃん」とのご指名で、叶咲さんが代表してのごあいさつ。
 
叶咲
「こういうのうまくないんですけど…えーと、いつも本当にお世話になっています。
  あぁ!泣きそうだーぁ(既に涙声に)。
  今週は楽屋が楽しくて、みんなでご飯に行ったりして…(涙でぐしゃぐしゃに)、
  赤西姐さんが泣いたからいけないーー!(涙)。
  お世話になりっぱなしで、頼りない後輩ですみません。
  周年週にご一緒することができて幸せです。お姐さんたちのお勉強をさせてもらって、
  本当にお客さんを楽しませる、すてきなステージをなさっていて、私もこうなりたいなと思いました。
  これからも私の目指すお姐さんたちでがんばってください」
 
 あいさつの途中から涙、涙の叶咲さんだったが、あいさつを言い終わると、再び号泣。ひとまず落ち着くために(?)、記念撮影。「ケーキには3人の写真がつけられています」とのお知らせを聞いて、かぶり席の観客が一斉に立ち上がり、ケーキをのぞき込む。無事、撮影終了後、MC・HIROさん、「それでは、周年の3人から一人ずつ」と、ここはしっかり進行。
 
初芽里奈
「初芽里奈です。ありがとうございます。きょうは集まって頂いてありがとうございます。
  こうして2周年を3人で迎えられて幸せです。おととし6月に6人でデビューして、
  3人も生き残って(場内爆笑)。これからも一丸となって、3年、4年、5年と、
  3人で周年ができたらいいなと思うので、これからもがんばります。よろしくお願いします。」
 
--見た目とは裏腹に(失礼!)、こういうときに一番しっかりしている初芽のしっかりとしたあいさつ。
 
小宮山せりな
「小宮山せりなです。今日はこんなにたくさんお客さんが来てくれるとは思わなかったので、
  本当にうれしいです。ありがとうございます。
  これからもみなさんに楽しんでもらえるステージを作れるようにがんばりますので、よろしくお願いします。」
 
--「ステージ作り」に言及した前向きな姿勢、今後とも大いに期待したい。
 
赤西 涼
「赤西涼です。私、本当は周年週とか、乗りたくなくて…」
 
--と、いきなりドキリとさせられる告白で始めた赤西。
 
「すごく自分に自信が無いのと、プレッシャーがずっとすごくて…(涙)。押しつぶされそうで、ずっと怖くて…。
  こんなにたくさんの方々に見守られて、里奈ちゃんとせりなちゃんと周年を迎えられて…
  もー、やだー、帰りたいよーーー!(涙)」
 
--まぁ、そう言わずに続きを…。
 
「本当にうれしいです。これからはもっと自分に自信が持てるようにがんばります。本当にありがとうございます。」
 
--涙声で、ところどころ言葉にならなかった赤西。トレードマークの「ほっぺ」を赤くしながら堂々と「浅草」のトリを何度も演じ、「浅草トリシスターズ」の一角という、しっかりとしたポジションを着実に築いている赤西が、これほどまでに自分自身に対する自身が持てなくて悩んでいたとは、筆者には正直意外だった。逆に言えば、「トリ」を引き受ける重圧とは、それほど大変なものだということなのであろう。
 しかし筆者は言いたい。「赤西さん、あなたは『トリ』を務めるに足るポテンシャルと、アウトプットを見せ続けてきたのです。3年目、自信を持って進んでいってください。」
 
 3人のあいさつも終わったところで“お開き”…と思った矢先、投光さんから「ちょっと待ったー」の声。劇場のご厚意で「無料招待券×3名様」を決める「じゃんけん大会」が急きょ開催されることになった。小宮山さんが代表でじゃんけんの相手を務め、3人の勝ち抜け者に招待券が手渡されると、あまりの盛り上がりに劇場側がさらに3枚を追加。さらに盛り上がる場内。今度は初芽さんがお相手で勝者3人が決まると、なんとなんと、さらに3枚を追加。この日の「川崎」の大盤振る舞いぶりには目を見張るものがあった。最後の3枚は赤西さんがお相手。接戦の中、勝者3人が決まると、MC・HIROさんの「はい、もう終わりで?」のナイスコメントに場内爆笑。和気藹々、盛り上がりのうちに「合同イベント」はお開きとなった。
 
 初芽里奈さん、小宮山せりなさん、赤西涼さん、2周年おめでとうございます。これからもすばらしいステージを拝見できることを楽しみにしています。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月9日(日))

【浅草】「PEACE LOVE ROCK 2nd」楽日(1回目のみ)レビュー

$
0
0
 各演者が各景でそれぞれに挑戦をし続けてきた本公演も、いよいよ大千秋楽を迎えた。「2nd」では6月1日に「大入」も出るなど、手応えも大いに感じられるステージだったように思う。
 今回の楽日も残念ながら1回目のみの観劇となるため、「楽日じゃんけん大会」や「楽日あいさつ」の模様は、他のレポーターによるご報告(ひろさんの「VersionMT's Blog」で近日公開予定)に期待して、いつもとは少しだけ趣を変え、筆者が見た“印象に残るこの瞬間”を中心に、楽日の舞台をまとめることにしたい。
 

(1)【長谷川凛】…「彫像になる59秒間」
やはりご本人自らブログで、「石膏になれる瞬間がある」と語っていた
“超絶タイム”こと「静寂の59秒間」を記憶と記録に留めておきたい。
差し上げた右手の指が天を指し示すように返った刹那、
水を打ったような静寂と張り詰めた緊張感が場内の空気を変えていく。
そんな空気感と一体化しつつ、様式美を体現する「スワン」の美しさ…。
何回拝見しても息を呑む、圧倒的な時間と空間の59秒間であった。
 
(2)【柏木由紀奈】…「謎袋を抜け出た瞬間から…」
自らを封じていた“謎袋”を、頭上で大きな回転半径を描くように振り回して見せた。
爆発的な解放感を感じさせるダイナミックな演技に続けて、
竜巻の漏斗雲のように袋をねじっていき、自然にほどけるに任せて、ポトリと落とす。
「拘束」とそこからの「解放」、そう解釈した筆者であるが、
この一連の動きに、柏木が本景で描こうとしていたモチーフが凝縮されていたように感じたのは、
独り合点が過ぎるであろうか。
 
(3)【ai】…「立ち上がりからのクイックな腰づかい」
立ち上がり曲に入って、アクションとエロティックさをアクセラレートさせていく中で、
aiの“得意技”とも言える「腰を引いてクイックに突き出す」動きが、実に効果的かつ印象的に使われていた。
“エロかわいい”というaiの魅力を思う存分発揮するステージングを象徴しているように思えたのだった。
客席に“プレゼント”するバルーンに描かれた漫画やメッセージが、
傍目に見ても、どんどんゴージャスになっていったことがわかるサービス精神にも拍手を贈りたい。
 
(4)【白石美咲】…「幕閉め直前の笑顔」
某“嘘つきブログ”では、「ぬりかべ」などという、
褒めているんだか、けなしているんだかわからない“称号”を与えられている白石だが、
そのステージングの魅力は、表情を作らない“鉄仮面”的クールな演じぶりに加え、
そのタッパを生かしたダイナミックな存在感にあると筆者は考える。
本景でも、その期待に違わぬ演じぶりを存分に発揮して魅せてくれていたのだが、
そんな白石がラスト、幕が閉まる直前に、大きな立ち姿とともに見せた笑顔は、
実に輝きのある自然なもので、筆者の脳裏に深く刻まれるものとなった。
それは、初の「浅草」ロングをやり遂げた満足感にも通じるものでだったのではないだろうか。
 
(5)【藤月ちはる】…「でしびんた」
もはや多くの説明はいるまい。しかし考えてみれば、これほどいい加減な命名もないと思うが、
一方で、一つのムーブメントに“愛称”がつけられ、それがこれだけ浸透するというのは、
ある意味でこの振りを取り入れた藤月の「勝利」といえるであろう。お見事、あっぱれである。
「愛してまーーす!」と、本公演のテーマ「LOVE」を送り続けたフィナーレMCの完遂にも拍手。
 
(6)【青山ゆい】…「ベッド一番でのスワン」
初乗りの「浅草」を、揺るぎのない安定感のあるステージングで演じ切ってみせてくれた。
「王道」とも言える演じ方で本景を組み立ててみせた青山だが、
特に行きの移動盆での、動きを抑えた立ち姿の存在感と、前盆入りしてからのベッドで一番に切ってみせた、
左手を上に、右手を横に伸ばして決めた「スワン」の、
奇をてらわない、迷いのないまっすぐな演じぶりが、筆者にはとても印象的に映ったのだった。
 
(7)【鈴木ミント】…「表現力と空間創造力のあるベッド」
初日のレビューで大変失礼にも「うまくなったなぁ…」と書き記したのは筆者の偽らざる気持ちであったが、
それは楽日の今日まで変わることはなかった。
筆者には、「浅草トリシスターズ」の新たなメンバーとしての存在感を、
この21日間でなお一層高めてきたように思えてならない。
それを一番感じさせてくれたのが、
ベッドで髪を振り乱して、こぶしを前盆に打ち付ける振りに見られる「表現力」と、
タメを作りながら大きくポーズを切っていく時に受ける「空間を創り出す力」であると思う。
「『トリ』という器が人を育て、育った人が『トリ』の空気感を作り上げていく」。
そんなステージに巡り会えたことに、改めて感謝申し上げたいと思う。
 

 「PEACE LOVE ROCK」。以前にも論じたが、その音楽的、歴史的背景の詳細を筆者は知らない。しかし本テーマに込められた“精神”は、舞姫のみなさまがステージ上で体現してみせてくれたように思えてならない。41日間にわたって舞台上を駆け抜けた音楽と熱演は、フィナーレで飛んだ赤いリボンのように、客席を覆い尽くした後、興奮冷めやらぬまま幕の向こうへと消えていったのだった。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月10日(月))

【御礼】拙ブログ12万ビュー

$
0
0
 6月11日(火)、“6頭”初日の早朝、拙ブログ累計訪問者数が「12万」の大台に到達しました。
 恒例の“足取り”で見ますと、
                          経過日数
  開設       2010年 8月15日   …
  10000ビュー 2011年 8月 1日   351日
  20000ビュー 2011年10月29日   89日
  30000ビュー 2012年 1月 8日    71日
  40000ビュー 2012年 3月16日    68日
  50000ビュー 2012年 5月18日    63日
  60000ビュー 2012年 7月12日    55日
  70000ビュー 2012年 9月 1日     51日
  80000ビュー 2012年10月25日    54日
  90000ビュー 2012年12月23日    59日
  100000ビュー 2013年 2月13日    52日
  110000ビュー 2013年 4月14日    60日
  120000ビュー 2013年 6月11日    58日
 
 お気づきの方もいらっしゃった(いないか…(笑))と思いますが、10万ビュー超以降は「いちいち1万ごとに報告されてもウザいだけだろう…」と思いまして、2万ごとのご報告に勝手に切り替えさせて頂いておりました。 
 上表をご覧頂ければわかりますように、10万から11万は大幅に“ペースダウン”。まぁ、このあたりが拙ブログの地力かと思われます。「最近、つまらん」との悪評も頂いている中では、これだけのみなさまにお越し頂けていることに、ただただ感謝です。本当にありがとうございます。
 
 次の13万はスルーしようかと思ったのですが、このペースが続けられるようなら、「ブログ開設3周年」と相前後しての“大台通過”となりそうです。その節は、やはりご報告させて頂くが筋かと思い直しておりますので、今後ともご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い致します。
 
 恒例の「拙ブログ使用上の注意」ですが、コメント欄は「公開空き地」として自由な書き込みができるようにしています(スパムは消します。また管理人として“若干の交通整理”を行なうことがあります。さらに“品性下劣”なコメントに関しては、容赦ないコメント返しを行なう恐れがあります(過去数回実施(笑)))。なお「Yahoo!ID」をお持ちの方がログインしたままコメントを書き込もうとしますと、「名前」欄が「Yahoo!ID」のままに固定されてしまい、任意の名前が入力できない現象が起きます。その場合は、いったん「Yahoo!」トップページに戻ってログアウトし、ステータスを「ゲスト」にしますと、任意のお名前での書き込みが出来るようになりますので、ぜひお試しください。
 
 末筆になりましたが、いつもすばらしい舞台を演じて魅せて頂いている舞姫のみなさまに、何よりも感謝申し上げる次第です。その感謝の思いを、返事を求めない「片恋文」として今後も送り続けていくつもりです。今後も、客席の片隅から、ステージを拝見させて頂ければ幸いに存じます。どうぞよろしくお願い致します。

名無しの観劇者 拝

【浅草】「celebration 1st」初日レビュー

$
0
0
 「celebration」。辞書には「賞賛・祝賀・祭典」など、様々な邦訳が載っている。筆者はこの公演の意味と状況を踏まえて「祝祭」と訳したいと思う。
 長身を生かしたダイナミックな舞姿と、ポラやイベント時に存分に発揮される“フリーダム”な人柄で人気を集めてきた水野美香さんが本公演を最後に“休業”ということになった。それだけでも十分に話題だが、その他のメンバーも、安定感のあるベテラン・中堅どころに加え、“浅草の飛び道具”の名を欲しいままにしてきた若手2人がいれば、「浅草」の場内が「祝祭空間」に変わらないわけがない、との期待から、初日をプンラスで観劇。
 

(1)【鈴木茶織
自身初のトップは、舞姫4人、ダンサー4人の計8人を従える大規模な景に。
オペラ幕が開くと、電車に揺られるサラリーマンにセーラー服の女子学生、
コックさんに工事作業員、犬に農家のご婦人、飛脚に小学生と、脈絡があるようなないような集団のセンターに
OL風の制服姿の鈴木がお弁当を抱えて立つ。
それぞれの朝の忙しい風景を描く、きれいに言えば“群像劇”、
ぶっちゃけていうと“はちゃめちゃコメディー”を演じていく。
全員が立ち止まり、間欠的な動きで衣装を脱ぐと、下からカラフルな陸上ランナーのユニフォームが現れる。
鈴木が先頭を切って、本舞台から前盆まで太もも上げの見事な走りっぷりを見せ、
それに続けと8人も本舞台を走り回る。
やがて動きがスローモーションになると、力尽きて倒れる人、足がもつれて転ぶ人も出る中、
全員がゴールの両手上げのポーズを取ると、
奥にハケてユニフォームを脱いだ鈴木が移動盆でその間を抜け出てくる。
移動盆上でヒールとヒョウ柄のビキニ風ベッド着をつけながら進んでの前盆入り。
 
ベッドは、両ひざ立ちで大きく広げた両手を羽ばたかせるように動かし、
さらに天を仰ぐような振りを交えて進め、
「開脚片手差し上げ」や「横開き」「両手片足つき片足振り上げ」などのポーズを伸びやかに切っていく。
音楽終わりでバッタリと倒れ込むと、目覚まし時計のベルが鳴り響く。
慌てて時計を手に取り時刻を見ると、「あら大変、遅刻!」。
慌てて制服を身につけ、前盆際で身なりを整えると、歩きで本舞台へと戻っていく。
ところが後ろ姿は、スカートがめくれ上がっていて、パンツ丸見え状態。
本舞台まで戻ってきてそれに気づき、「きゃっ、恥ずかしい!」とスカートのめくれを直し、
顔を覆いながら、下手袖に走りコケつつ飛び込んで消えるという「オチ」。
 
(2)【彩音しゅり
銀幕が開くと、本舞台中央に吊された2本の白布に、プロジェクターからの星形パターンが多数投映。
その布を分けるように彩音が登場。布に手を掛けると、するすると3m以上の高さにまで上っていき、
驚くほどの高さで、見事な「エアリアルティシュー」を展開する。
布を両足に絡めて固定し、ハンモック状に開いた布に身を預けての両手離しや、
上体を起こして両足を前後に水平に開く大開脚などの大技で魅せ、
最後は太ももに布を絡めての逆さ吊りで布を広げる決めを作ってから“地上へ”。
布かげでラメ入りパープルカラーの薄長布を手に持って、ターンを決めつつ前盆へ。
 
そこからも布を振り、布と絡み、とにかくノンストップで動き続けるベッドを演じていく。
3曲目で、2011年10月中~結「ばさら」で彩音がメインを演じた6景3曲目での使用曲が再登場。
布と一体化しつつ、縦横無尽に動いて動かして、
後ろ手で布を広げての「スワン」などのポーズを切って立ち上がり、
戻りの花道や本舞台でも、連続ターンなどで展開し続けていく。
 
1回目のベッドで、布が前盆からスルリと下に落ちる場面があった。
すると、迷うことなく彩音自身が前盆から床に降りて布を拾い、
そのまま前盆下を時計回りに120°ほど舞い歩き、流れるように前盆に上ってみせた。
そのあまりに自然な身のこなしに、「これは『前盆から床に降りる』という新たな演出なのか…?」と
本気で考えた筆者であったが、2回目以降は見られなくなっているので“ハプニング対応”だったらしい。
とっさの判断で前盆から飛び降り、演じながら飛び乗ってみせた度胸、やはり「彩音しゅり、恐るべし」である。
 
(3)【小野今日子
プロジェクターから小円が多数映し出されるステージ上には、黒のカップレスブラに、黒房が下がるニップレス、
黒のレースロンググローブに網タイツの3人が、“まったり感”漂う、これも再使用曲に乗って、
いすに腰掛け、いす周りで展開しながら進めていく。
さらにムードを漂わせる2曲目、以前使用した曲の別バージョンに乗りながら、
輝くシルバーダイヤの小板が多数下がる光沢地の白マントに身を包んだ小野が、
移動盆に乗ってゆったりと進み出る。
 
ベッドも、ゆっくり泳ぐような振りで進め、ノーポーズで構成してみせる。
戻りの移動盆では、盆の縁に腰掛け、場内に魅惑の視線を送りながら、
足を流した姿勢で引きつける“はにぃちゃんワールド”を展開。
ラスト近くで再びマントを羽織り、両手を大きく交錯させての、あでやかな立ち姿で締めくくる。
 
(4)【水野美香
水野が水色、バック6人がシルバーのチェーンが下がるエジプト風髪飾りとビキニを身につけ、
水野は背中に大きなリボン結び飾りを、6人は両ひじ同士を身体の後ろで繋ぐ薄布を装着した姿で、
華やかな群舞を舞っていく。
2曲目で背中のリボン飾りを外し、両ひじを結ぶ水色の布に替えて、
ダイナミックで気品のあるダンスをセンターでしっかりとまとめ上げる水野。
さらに、6人が薄布を外した一端を持ち、もう一端を移動盆に乗った水野が握る形を取ると、
それはまるで水野と6人を結ぶ“絆”のように見える光景が広がる。
水野が布を離した後も6人はハケずに、じっと前盆入りを見守る様子が心を打つ。
 
薄布を優しく大きく扱いつつひざ立ちで展開し、
邦楽男性デュオ曲がサビに差し掛かると、前盆がジャッキアップ。
そのステージの上で、「L」や「片ひざつき片手差し上げ」「スワン」などのポーズを、
柔らかく、しかし力強く切っていく。
「片ひざつき片足片手差し上げ」から「横開き」「開脚片手差し上げ」「片ひざつき片ひざ立ちレイバック」と、
ラストステージの前盆ですべてを出し尽くすように、力の限り、そしてエレガントにベッドを作り上げていく。
戻りの移動盆では、ステージ上からの客席の光景を確かめるようにゆっくりと視線を送る。
そして大きな立ち姿で魅せつつ、幕の向こうへと姿を消していく。
 
中休憩
「MIKA MIZUNO Memories in ASAKUSA ROCKZA」のタイトル通り、「水野美香メモリアル」映像集。
4月中~結「Neverland 1st」2景1曲目、強制翻訳邦題“ボヘミア人狂詩曲”に乗せ、
2011年10月公演「和物レビュー ばさら」以降の水野の「浅草」出演場面に、
5月中「川崎」で撮影されたラストソロ作品「カタルシス」を交えての名場面集。
「浅草」の舞台を彩ってきた舞姿を、改めて振り返ることができる時間となっている。
そして強制翻訳グループ名“子供たち氏”の強制翻訳英題“Song of departure”に乗せての
水野のラストメッセージも、じっくりかみしめたい。
直後のマナームービーでは、“ダイナミック”が魅力の水野が“究極のダイナミック”で楽しませてくれる。
 
(5)【藤咲茉莉花
紗幕にプロジェクターから投映される、思い出のアルバムをめくる映像を背景に、
振袖に卒業袴を着けた藤咲と水野が、センター板付きで浮かび上がる。
咲き誇る桜が立つまっすぐな一本道と桜吹雪、そして記念写真が通り過ぎていく映像とともに、
卒業を迎えた仲良し二人組が、友情を確かめ合うように舞っていく。
水野と別れた藤咲は、本舞台中央奥で振袖と袴を外し、
黒ショーツに白シャツを重ね、細い黒ネクタイをぶら下げた姿に替え、歩きで花道を進む。
花道の途中で腰を下ろしてひと展開すると、前盆へと転がり込む。
 
ベッドでは、腰を下ろしてのゆったりとした展開から、「スーパーL」や「シャチホコ」
「片ひざつき片ひざ上げ片手差し上げ」などのポーズを心地よい切れ味で決めて立ち上がる。
戻りの移動盆では、盆の縁に腰掛けて場内を広く見渡しつつ戻り、
ラストは立ち姿で大きく手を広げてまとめてみせた。
 
(6)【夢見ほのか
銀幕前に、白のボブウィッグに、彩音が水色、鈴木が白のセパレート、
背中に「天使の羽根」を生やした2人が登場。
幕が開くと、距離を置いて横たわる、光沢地の細かい赤ストライプワンピースの娘(夢見)と、
黒ハットに白シャツ、赤パンツの男(小野)を見つけ、
小指同士を「赤い糸」で結びつけてから、手にした弓矢で2人のハートを射貫く。
起き上がった2人がすれ違う時、肩が当たり、夢見が持っていた本を落としてしまう。
慌てて拾い上げる小野。すると2人の間に何かが交わされ、
赤い糸に引き寄せられるようなツインダンスを舞い始める。
再び登場した“愛のキューピッド”に見守られながら愛を育んでいく。
キューピッドに続いて小野が袖に引くと、夢見は本舞台中央でワンピースを脱ぎ、
シルバーの縁取りがついた小豆色の薄布をパレオ風に首に巻き付けた姿に替え、
花道途中で移動盆を下りて歩きで前盆へ。
 
ベッドでは「両ひざ立ちレイバック」などで魅せた後、
薄布を落とすと、差し上げての「スーパーL」から「スワン」「シャチホコ」
「片ひざつき片ひざ立ちレイバック」などのポーズを切って立ち上がる。
薄布をマントのように羽織って歩きで花道まで戻り、「レイバック」を決めてから、本舞台での立ち姿で締めくくる。
実に3年8ヶ月ぶりとなる「浅草」出演ということもあってか、1、2回目では表情も硬かったものの、
回を追うごとに笑顔も出てくるようになり、動きも随分と柔らかくなっていった。
ぜひ久しぶりの大舞台で、その魅力を存分に発揮して頂きたい。
 
(7)【小澤マリア
白ハットにフリンジつきノースリーブトップスに白パンツの6人が、大きな赤いハートを手に登場。
銀幕が開いて、上手に備え付けられた白階段に座るウェディングドレス姿の小澤に
6人が代わる代わる“プロポーズ”していくが、簡単には首を縦に振らない。
小澤が本舞台上手かぶり席にブーケをトス(このブーケをキャッチした方は、
終演後にモギリまで返却をお願いしたいとの告知文がロビーに貼られている)。
小澤をセンターに、恋の駆け引きの群舞が展開していく。
2曲目に入ると、階段上で小澤がドレスから白マラボーにくるまれた姿に替える間に、
移動盆にハートを並べる6人。
ハートに囲まれながら移動盆で進み、その間を抜けて前盆へと歩み入る。
 
ベッドではマラボーを傍らに置き、仰向け姿勢で両足をあおるような動きで進め、
さらに公演タイトルにもなっている曲に変わると、「横開き」から「スーパーL」のポーズを始め、
身体をくねらせる動きをアクセラレートしていき、「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを切って立ち上がる。
戻りの移動盆に乗ると、クールな表情のまま堂々たる立ち姿でのエンディングへ。
 
フィナーレ
水野が指揮棒を持ってセンターで導く“鼓笛隊”の群舞。
フォーメーションを複雑に変えつつ、水野の指揮で進めていくが、黒の衣装の小澤が登場すると、
水野は指揮棒を放し、後ろから小澤に抱きつくような仕草を見せる。
さらに、本舞台奥にメタリックなポンポンが降ってくると、
両手に持ってチアを踊る前で、ダンサー陣が側転をクロスで決めて盛り上げていく。
さらに赤白に「ロック座」のロゴが入った大きな旗を各自が手にしてのメンバー紹介。
MCは水野が務めるが、大きくて通る声は抜群の聞きやすさ。
本舞台かぶり席の観客の鼻先をかすめるほど大きく旗を振ってから本舞台へ戻り、
掲げ上げると、つかのまの「祝祭空間」がオペラ幕の向こうへと消えていく。
 

 実は初日の途中で、ステージ構成が次々に進化していく様子を拝見できたのだが、それはまた稿を改めてご報告したい。今はただ、ダイナミックにしてエレガント、そして真っ直ぐな舞姿で“最後の”ステージに臨む水野美香の姿を記憶に焼き付けたいと願うのみである。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月11日(火))

6月中【浜劇】レビュー

$
0
0
 このところ各劇場で「周年」「誕生日」のイベントが続いている。この日も「浜劇」で、コジコジこと小嶋実花さんの2周年とお誕生日を祝うイベントが開催された。こうしたイベントは、舞姫に応援隊が結成されていれば、その応援さんが中心になって企画、実行を担い、有志が有形無形の協力をする形で運営されることがほとんどである。そのため“実行委員”のみなさんは、相当な期間にわたって事前調整や準備を進めてきた上で当日を迎えている。その努力には頭が下がるばかりである。
 一方でこうしたイベントの日は場内が混雑することが多く、また巻き進行となるため、ゆっくり観劇やコミュニケーションができないと敬遠する向きも多いようである。しかし、胸を突くすばらしい瞬間や、人と人との温かいつながりを直に感じる場面に出会えるのも、またイベントの醍醐味である。そして、クラッカーを配るお手伝いやゴミの片付けなど、ほんのわずかなことでもいい、“参加”してみることで、その味わいは何倍にも大きく感じられるはずである。イベントの模様は例によって別稿でお届けすることにして、本稿ではプンラスで拝見したステージについてお伝えすることにしたい。
 

(1)【川原美咲
リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“愛力”に乗って、
スカイブルーのリボン結びが頭や右肩、腹部についた、白のフワフワミニドレスに腕飾りをつけ、
小気味よいアクセントをつけての“ブリブリ系”ダンスからスタート。
音楽を、アニメ“Good-bye despair teacher”のオープニングテーマ曲、
強制翻訳英題“Going my way”に変えてからも、引き続き元気に“ブリブリ系”で飛ばしていく
同じアニメの関連曲、強制解釈化題名“この世で比べることができないほど美しい人”でテンポチェンジすると、
ドレスを外し、黒フリルのついた赤黒ヒョウ柄のミニワンピース姿で、
ちょっと妖しげに舞いつつ前盆まで往復する。
3拍子の邦楽女性ボーカル曲、強制解釈化・英題“西園寺さんのお名前 of Black cat”で、
セクシータッチにスローダウンすると、
本舞台上手で歌にちなんで黒のネコ耳をつけ、ネコチックな動きを見せつつ前盆へ。
 
ベッド前半は横座りの姿勢などで動きを抑えつつ、切なげな表情や細やかな指の動きなどで表現していく。
アニメのエンディングテーマ曲、強制翻訳英題“Loving weather chart”に変えてのベッド後半では、
「L」や「スーパーL」「シャチホコ」「片ひざつき片手差し上げ」などのポーズを
気持ちよく伸びやかに切っていく。
立ち上がって本舞台に戻ると、両手を丸めて「ニャン」のラストポーズ。
 
(2)【安田志穂
2個出し。1・3回目は「4月頭【川崎】レビュー」2・4回目でお伝えした演目名「青い腕時計」。
 
2・4回目は新作の演目名「グレムリン」。
人間型アンドロイドとの死闘を描いた、元カリフォルニア州知事主演の映画のテーマ曲に乗って、
ゴールドの縁取りのついた黒のフードマントに身を包み、手に黒い箱を持って前盆板付きからスタート。
箱を本舞台へ持ち帰り、やさしく抱えながら舞いつつ、ふたを「トントン」と叩くと、
箱の中から小さな生き物が顔を出し、箱から出ようと暴れ始める。慌ててふたを閉じて押し込むと暗転。
その“生き物”が主役の映画のテーマ音楽で明けると、
フワフワのフードにセパレート、レッグカバーを着けた大きな“生き物”登場。
本舞台と前盆を往復しながら、元気よく跳ね回る。
花道に“落ちていた何か”を口にすると、やや調子が変わりつつ、いったん袖に。
音楽がアップテンポのオーケストラ曲に変わると、
赤と黒の羽根髪飾りに、黒羽根つきビキニトップ、ピンクと黒羽根が飾るアンダーで登場し、
本舞台から花道を目まぐるしく動き回ると、袖に飛び込んで再び暗転。
壮大なオーケストラ曲に音楽が変わると、本舞台幕が閉まった状態で明け、
身体の前面を白と黄色の羽根が覆う白のレースベッド着に替え、
幕の間から鈴を持った手を出し、やがて鈴音を響かせながら前盆へ。
 
腰を下ろして、さらに立ち上がって鈴を鳴らしつつ、しなやかな舞姿を見せると、
半開になった本舞台幕の陰へ姿を消し、鈴音だけを響かせる。
ややあって、黒シルクハットを頭に乗せた後ろ姿で、
上手側から下手側、下手側から上手側へと、スリット状になった幕の間を通り抜けて見せ、
しばし無音のまま、黒ハット姿でのダンスを展開する。
にぎやかなジャズ曲が始まると、本舞台から前盆を行き来しつつ、黒髪を振り乱しての激しい舞を披露する。
途中から女性ボーカルの歌が入ってくると、
「片ひざつき片足振り上げ上体反らし」から、さらに激しくノンストップで動きつつ、
前盆で「片足上げブリッジ」を架けて本舞台へ戻り、華麗に決めるラストへ。
 
(3)【かんな
2個出し。1・4回目は「4月中【新宿】レビュー」1回目で詳しくご報告し、
その後「5月中【川崎】レビュー」でもお伝えした演目名(?)「雨のち虹」を続演。
この日は後述する小嶋の演目とも合わせて、ステージにいくつもの虹が架かる日となった。
 
2・3回目は「5月中【川崎】レビュー」でお伝えした演目名「「バーレスク ~お金じゃないのよ~」。
前盆かぶり席の観客の一人に紙幣を渡し、太もものベルトに差し込むよう促す場面がある。
この日は“手練れ”の観客が、舞姫との息もぴったりに“演じて”魅せた。
 
(4)【豊田せりか
2個出し。1・3回目は「4月結【川崎】レビュー」3回目でお伝えした
「バーレスク」をモチーフにした作品。
 
2・4回目も同じく「4月結【川崎】レビュー」の4回目でご報告している、
強制翻訳邦題“服飾流行怪物”の曲に乗って、
両手を上下に開いて“怪物”(の口)を表現する振りが入った楽しい作品を続演。
 
(5)【鈴木千里
変則2個出し。1・2・4回目は、ハスキーなソプラノでリズミックに歌う邦楽女性ボーカル曲に乗って、
ゴールドのフリルがつき、袖がラッパ状に開いた小豆色のセパレートドレスに
ベネチアンマスクと黒のニーハイブーツを着けた姿で、紫と孔雀模様の羽根扇子2本を手にスタート。
羽根扇子を閉じたまま扱いつつ、開いて大きく展開すると、いったん扇子を置いてマスクを外し、
再び扇子を両手に取って、あでやかに大きく舞っていく。
暗転で袖に引き、アップテンポのピアノ曲で明けると、
袖に青や橙、緑などのラインや花柄が入った薄布の着物風ロングドレスで登場。
袖をひるがえしながら、鮮やかなターンを交えて一舞すると、本舞台へ倒れ込むと、
音楽をオルゴール調のインスト曲に変えて、着物風ドレスを肩から落とし、
胸に白リボンがついたクリーム色の薄布ロングドレスのベッド着で前盆へ。
 
ピアノ伴奏で歌っていく洋楽女性ボーカル曲でのベッドでは、
腰を下ろした姿勢で、しなやかな手首の動きも見事に進める中に、
「片ひざつき片ひざ上げ上体反らし」のポーズを埋め込んで立ち上がる。
ベッド着を肩から落とすと、音楽をビートを利かせた洋楽女性ボーカル曲に変え、
置いておいた薄布着物風ドレスを羽織ってから、再び前盆に座り、
大きく腕を動かすうちに、両手で自らの首を絞めると、バッタリと倒れ込む。
ゆっくり起き上がると、「スーパーL」や「横開き」のポーズを決めて立ち上がり、
袖を大きく広げながら花道を戻り、本舞台で後ろ姿で舞うと、身をくねらすようにしてのラスト。
 
3回目は「2月頭【浜劇】レビュー」でお伝えしている、
黒のキャップをかぶり、短丈黒革ジャンに黒パンツで、
頭を客席方向に向けた仰向けの姿勢からスタートする演目を再演。
 
(6)【小嶋実花
「2周年週」と「誕生日週」ということで、記念作3個出しというスペシャルステージを展開。
1・4回目は2周年作の演目名「マルグリット」。
白バラの髪飾りをつけ、スパンコールが輝く黒のお引きずりに紫のしごきと黒帯を前結びにして、
低音弦と洋楽女性ボーカルが変則的な拍子を奏でるダーク系の音楽で、前盆板付きにてスタート。
うごめくように起き上がり、音楽をオーケストラ曲に変えると、短く舞って立ち姿を決める。
続いて、リズミックな変拍子の女声ヴォカリーズから始まる洋楽女性ボーカル曲に乗って、
本舞台へ戻り、優雅に舞いつつ、素通しの扇子を取り出すと、
閉じたまま指し、開いてはかざしてモダン系のダンスを繰り広げる。
本舞台へ伏せると、オーケストラ編成をバックに歌う洋楽男性ボーカル曲に音楽が変わって、
ゆっくりと起き上がりつつ扇子を手にし、
さらに音楽がスローに歌っていく邦楽女性ボーカル曲に変わると暗転。
白レースのゴージャス感あるロングドレス風ベッド着に替えて明けると、前盆へ。
 
リズミックに歌う邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“It is not made to language”に乗っての
ベッド前半では、歌詞を時折口ずさみつつ、
「片ひざつき片ひざ立ち上体反らし」や「スーパーL」「シャチホコ」
「L」「横開き」などのポーズを切りつつ、歌詞を手話で表現する振りを入れながら立ち上がる。
前盆で大きく舞いつつ「アラベスク」を決め、花道で「レイバック」を決めると、
本舞台でも観客に向けて手の振りと舞でメッセージを送るかのようなエンディングでしっとりと締めくくる。
 
2回目は「デビュー作」を、去年「7月中【仙台】レビュー」2・4回目でお伝えした「2年生ver.」で演じる。
 
3回目は、同じく去年「7月中【仙台】レビュー」1・3回目でご報告している和物、
2周年作「雨のち虹」を再演。
冒頭で差しながら登場する時の傘が、朱の素通しの和傘になり、
傘の向こうでの姿が拝見できるようになって、ぐっと雰囲気が増したように感じられる。
 
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月15日(土))

(6月中【浜劇】「小嶋実花さん2周年&誕生日イベント」レポ)

(6月中【浜劇】楽日レビュー補遺)

(【浅草】「celebration 1st」エトセトラ)

【浅草】「celebration 1st」エトセトラ番外編その2

$
0
0
 6月27日(木)、「浅草」Twitterで次のような告知がなされた。
 
【緊急お知らせ】本日、鈴木茶織 体調不良により休演させていただきます。本日の公演は2,3,4,5,6,7景,Finの順で進めさせていただきますので、何卒ご了承の程よろしくお願い致します。
                                           (@asakusa693 より引用)
 
 「浅草」の場合、ポラ館と違って、休演になった場合には、自景だけでなくバックで出演している景にも何らかの変更が必要になる。今回「浅草」はどのように対応したのか、“取材”に赴いた。5回目を観劇。
 

<進行>
■1景カットによる時間短縮を本休憩延長で吸収。「00分開演」を「08分開演」に遅らせて時間調整を行なう

<各景での対応>
1景・鈴木茶織
■丸々カットで、2景からスタート
 
2景・彩音しゅり
■通常通り
 
3景・小野今日子
■通常通り
 
4景・水野美香
■通常通り
 
中休憩
■意外なことに「マナームービー」に影響。1景がカットになっているので、初見では出演者が扮している
  “コスプレ”の意味がわからないことに
 
5景・藤咲茉莉花
■通常通り
 
6景・夢見ほのか
■“ひとりキューピッド”が奮闘
■「赤い糸」は、一端があらかじめ夢見の指に結わえ付けられており、
  彩音がもう一端を小野に結びつけることで“縁を結ぶ”形に変更
■さらに通常型では下手側本舞台キワに腰掛けて「糸を織りなす」演技をする彩音が、
  途中から花道センターに座って演じるなど、できるだけ中央に寄せて演じる工夫が見られた。
  さらに彩音は、いつもより長く移動盆に腰掛けて居残り、着替えて移動盆に出てきた夢見に促されるように
  袖に引く“粘り”を見せる
 
7景・小澤マリア
■冒頭を彩音ひとりでスタートさせるなど、フォーメーションにポッカリ穴が空いたように進められるが、
  これは通常型を知っていれば、の話。初見で見ている分には全く違和感なく演じられているように思えた
■その“穴”をカバーするように小澤がフォローする動きを見せる
■上手側の階段に全員が集まる終盤で、
  下手側にポッカリ一つだけハートが置かれたままになる光景が見られた。
  事情を知っていれば淋しさを感じるが、それはそれで独立しては成立していたように思う
 
フィナーレ
■基本的にはフォーメーションを保ちつつ、鈴木の立ち位置との間隔を少しだけ調整する形で進行。
■「L・U・V」のコール、大きな声を出していた鈴木の休演で、やや控えめなコールに。
 

 そして夕方の「浅草」Twitter。
 
【引き続きましてお知らせ】本日、体調不良のため休演しておりました鈴木茶織ですが、ずいぶん良くなり、病院からもダンスOKサインが出ましたので、明日より通常通りの公演とさせていただきます。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 ほっと一安心。本日の1人が欠けたステージで、その“空間”を埋めようとする同乗りの舞姫のみなさまの姿が印象的であった。残り3日、全員が顔を揃え、楽日には“祝祭空間”と化すであろうステージを完遂されることを祈るばかりである。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月27日(木))

6月結【若松】レビュー

$
0
0
 どなたかが「船橋ロック座」などと、うまいことを言っておられたが、メンテナンス休館明けの今週の「若松」は、5香盤すべてがロック座所属舞姫の出演となった。中堅どころが揃い、ご一緒した方のお話によれば、3個出し×2人、2個出し×3人の計12演目が演じられるという充実のステージが展開されているとのこと。これを見過ごすという手はないが、後ろも予定が詰まっている(笑)ことから、2回目までを観劇することに。
 
 
(1)【黒崎 優
先頃ご自身のブログで「8周年で『芸人・黒崎優(子)』1年間休業」という報告を行ない、
一部の“ネタ好き客”の間に衝撃が走った。
10月1日の周年までは、これまで通りのネタ披露が期待できるとのことであり、
心置きなく楽しむ、あるいは寒々としておきたいと思う。

演目的には2個出し。1回目は「去年「10月頭【川崎】初日(1回目のみ)レビュー」で詳しくお伝えした後も
たびたびご報告してきた演目名「うちな~」を続演。
 
2回目は、おととし「1月頭【浜劇】レビュー」でご報告し、
去年「1月結【川崎】レビュー」でもお伝えしている演目名「フィナーレ」を久しぶりに再演。
「若松限定バージョン」として、途中で「若松」1回目のフィナーレ曲を特別に使用。
黒のネットボディスーツ姿で登場し、小刻みに身体を震わせながら、
花道で「ブリッジ」を架けて前盆へ入ってみせた。
ちなみにOPショーも、「若松」フィナーレ曲の一つ、
強制解釈化題名“やんちゃな江戸幕府トップ”の主題曲で展開。
 
(2)【大友 輝
情報によれば3個出しとのこと。うち2個を拝見。
1回目は、リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“I want to meet”に乗って、
髪をツインテールに結び、
胸に大きなハートがついた白フリルミニドレスに、白のアームカバーとレッグカバーを着けた姿での
“ブリブリ系”での一舞からスタート。
暗転で袖に引き、アップテンポの邦楽女性ボーカロイド系曲、
強制解釈化題名“打ち明けリハーサル”で明けると、
白のリボン結びを頭に着け、胸に黄色や橙色の花飾りがついたミニドレス姿で、さらにブリブリと進める。
再び暗転。ワルツのリズムを刻む邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英・邦題“Star sky and 寝間着”で、
肩周りに大きなフリルがついたピンクのロングドレス風ベッド着に替え、
本舞台で短く舞うと、静かに伏せて曲変わりを待つ。
 
アップテンポの邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳英題“In a dream”で前盆へと進むと、
「L」や「スーパーL」「スワン」などのポーズを交えつつ、“大友ワールド”を疾走していく。
「片ひざつき片手差し上げ」のポーズを切って立ち上がり。
ベッド着を広げつつ花道を戻り、大きく広げた立ち姿で締めくくる。
 
2回目は、白と青のストライプのリボンを頭につけ、
同柄に黄フリルの裾がつき、黄色の縁取りのスカイブルーリボンが胸についた
ノースリーブのセーラーミニドレスに、白ブーツを履いた姿で、
アップテンポの邦楽女性ボーカロイド系曲、強制解釈化題名“2月注意”に乗っての“ブリブリ系”からスタート。
暗転で袖に引き、同じく邦楽女性ボーカロイド系曲、強制翻訳邦題“女の子たち”で明けると、
衣装をピンクとレモンイエローのフワフワ髪飾りとセパレートに替え、
“ちょいブリ”の入ったアクティブなダンスで進めていく。
再び暗転で袖へ。3拍子を刻む邦楽女性ボーカル曲、
強制解釈化題名“「雪見でないほのかさん」「地球の衛星」の「不思議の国にいく女の子」”で明けると、
白地に赤のバラの柄が入ったベビードール風ベッド着に替え、フワリと舞いつつ前盆へ。
 
アップテンポの邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“皮肉”でのベッドは、
「L」や「スーパーL」「スワン」などのポーズを切り、
両ひざ立ちで大きくゆったりとつないでいくと、「片ひざつき片手差し上げ」のポーズで立ち上がる。
ベビードールをひるがえして本舞台へ戻り、両手を合わせて「ハートマーク」を作ってのラスト。
 
(3)【鈴木千里
こちらも情報によれば3個出しとのことだが、筆者確認は2個まで。。
1回目は「2月頭【浜劇】レビュー」で詳しくご報告し、その後も「6月中【浜劇】レビュー」でお伝えしている、
黒キャップ、短丈黒革ジャンに黒パンツの黒ずくめで仰向けに寝た姿勢からスタートする演目を続演。
 
2回目は「6月中【浜劇】楽日レビュー補遺」でお伝えしている、
腰から後ろにパープルの尾を長く引くミニドレスに、黒の燕尾服、黒の網タイツ姿でスタートする最新作。
 
(4)【杏野るり
2個出し。1回目は、おととし「7月中【新宿】レビュー」の2つ目でお伝えしている、
白地ミニ浴衣に薄紫色の帯を締め、はじめ風車、後に神楽鈴と白扇子を手に舞う演目。
毎年夏になると再演する“季節もの”作品とのことである。
 
2回目は、去年「10月結【浜劇】レビュー」2・4回目でご紹介している
白ブラウス、赤黒チェックのネクタイの上に、白の縁取りの入った黒のブレザーという制服姿でスタートする
「某有名青春映画のイメージで作った」という作品を再演。
 
(5)【灘ジュン
2個出し。1回目は「4月中【新宿】レビュー」でご報告し、
5月頭【川崎】レビュー」でもお伝えした演目名「J'z」。
本舞台下手でステージを見守る案内役の“黒ネコのタモさん”を、
暗転中にスポットライトで浮かび上がらせる演出が目を引いた。
 
2回目は、去年「7月頭【新宿】レビュー」でお伝えしている演目名「ZAN」。
「新撰組」をモチーフに作られているようだが、
曲の切り替わりでの演じ方の変え方や、頭は動かさず目のみ動かしての「視線の演技」は圧巻。
さらに日本刀を使う演目は数多いが、“血の臭い”まで感じさせる作品は希有であると思う。
 

 1回目開演時には20人弱だった観客も、終演時には30人を超える入りに。熱気あふれる演目が演じられるステージに、観客の熱意、さらに昔ながらの電球照明によるジュール熱、非力な冷房(笑)によって、文字通り熱い(暑い)場内となった「若松」をしばし楽しませて頂いたのだった。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月19日(土))

【浅草】「水野スペシャルスマイル」イベントレポ

$
0
0
 “某嘘つきブログ”との愛称を持つ「浅草」P氏ブログでイベント開催が告知されたのは6月16日。その後「浅草」公式Twitter、さらにロビーに告知文も貼り出され、「何が起きるんだろう…」と話題になっていた「水野スペシャルスマイル」イベント。
イメージ 1
                                              (↑ロビー掲示の告知文)
 
 主役はもちろん、今公演で舞台生活に区切りをつける水野美香さん。「みんなで笑って送り出そう」という趣旨であろう。

 3回目終了時点で、座席はほぼ埋まり、立ち見の観客が上手、下手側通路にまで伸び、二重三重の列を作っている。その数ざっと180人。本舞台幕の向こうから準備する音が聞こえてくる。
 再び幕が開いたのは18時53分。センターと上手、下手に白いテーブルクロスが掛けられたテーブルが置かれ、主に1景の衣装に扮した出演者とスーツにネクタイ、金髪の遠藤カエル氏、そして下手奥のスタンドマイク前に珍佐清氏。「本格的セットを組んで、何を…」と思うまもなく、珍氏が口火を切る。
 
  珍氏「只今から、小澤家、水野家、ご両家の結婚披露宴を開催致します。」
 
 なるほど、7景のシチュエーションを持ち込んだイベントということか。そして、新郎・新婦席に、弓矢を手に笑顔で天真爛漫にはしゃぐ“キューピッド彩音”の姿も。
  珍氏「本日の主人公に登場して頂きます。水野美香さん、小澤マリアさんです。」
 「結婚行進曲」に乗って、7景のウェディングドレス姿の水野さんと、同じく白の男装姿の小澤さんが入場してセンターテーブルへ着席。列席者全員が立って迎える中、下手側テーブルのセーラー服姿の小野今日子さんだけが立ちもせず、ただ黙々と料理を食べ続ける。
 
  珍氏「今回、仲人を務められた水島タケヒトさんより、一言ごあいさつを頂きます。」
 
 場内に走るイヤな予感。上手側テーブルで、キンキラキンの衣装にアフロとハットを頭に乗せた水島さんが、渡されたマイクを手にオドオド席を立つ。
 
  水島氏「本日はお忙しい中、ご来店ありがとうございます。」
 
 「ご来店?」という声が客席から漏れる中、早々に着席する水島氏。この“失態”を、イベントをとっとと進行させて、なかったことにしようとする珍氏。
 
  珍氏「続きましてお友達を代表して、藤咲茉莉花さんと夢見ほのかさんから一言ずつご挨拶を頂きます。」
 
 まずマイクを握ったのは藤咲さん
  藤咲さん「どうしよう……(場内笑い)。本日はお日柄も良く、新郎、新婦、ご両家のみなさま、
     心からお祝い申し上げます。友人の茉莉花です。ほのかです。
     新婦の美香さんに初めてお会いしたのは、2008年の仙台でした。
     とても遠慮がなくて気さくに(場内爆笑)、接してくれる美香さんと、
     あっという間に仲良くなったことを覚えています。
     この5年間に、いろんなこと、たくさんの思い出ができました。
     マカオで一緒にダブルベッドをして、うまくできなくて先生に怒られて、
     一緒にホテルで練習したのはいい思い出です。
     思い出を挙げるとキリがないので、これぐらいにしておいて。
     いつも気を遣って、優しくしてくれて、楽しく盛り上げようとしてくれて、
     本当にすてきですばらしい人だと思います。先にもらわれていって(場内笑)、
     新郎のマリアさんを大切にして、いい家庭を築いていってください。」
 
  夢見さん「新郎と新婦さん、おめでとうございます。
     美香姐さんとは、2007年、デビューの年に川崎でご一緒になり、
     ベッドのポーズを教えてくれたことを覚えています。
     休業前は半同棲の形で、姐さんの家で一緒に生活しながら劇場に通ったりと、楽しかったし、
     復帰のきっかけも、常に姐さんが連絡をくれたからです。引退……しないでくださいね(場内笑)。
     大根作りが大変なのでがんばります。」
 
 思いの外、ガチでのあいさつとなった2人。引き取った珍氏がセレモニーを進める。
 
  珍氏「続いて2人の初めての共同作業。ケーキ入刀を日本刀で行ないます。」
 
 新郎、新婦が前に進み出て、用意されたケーキに、本当に日本刀で入刀。場内からひときわ大きな拍手が贈られる。もちろんこの間も、式次第とは関係なく弁当をがっつき続ける小野さん。
 
 “しばしご歓談”の間を利用して、祝電が披露される。送り主は「いざっく雅麗華の店 代表取締役・雅麗華様」「浅草ロック座マカオ 現地マネージャー まつかたたかあき様」「仙台ロック照明係 ブッチャー」(場内爆笑)「内閣総理大臣 安倍晋三」「浅草ロック座 小野今日子」(ご本人は知らなかったらしく、思わず吹き出す)というそうそうたる(?)メンバー。続いて来賓からのプレゼントとして、小野さんから紙包みが手渡される。
 
 そして結婚披露宴恒例、
 
  珍氏「お二人のなれそめのスライドショーです。」
 
 上手、下手の紗幕に映し出されたのは「想い出写真館」という題名の“新郎、新婦の生い立ち写真”。もちろん、アイコラ満載、フェイク写真ばかりのインチキぶりが炸裂。
 
 ここでスペシャルゲスト「ちゃお島みゆき」さんが呼び込まれる。本日は“ママから借りてきたドレス”ではなく、6景の夢見さんの赤白ストライプのロングドレスに、小野さんのネクタイをぶら下げ、小豆色のベッド着をショールのように肩に掛け、しかし足下は裸足で登場。珍氏からマイクを渡されると挙動不審に。小さな声で「あっ、座るわ」とつぶやくと、下手つらに腰掛け、珍氏のギター伴奏で、6景使用曲の強制解釈化題名“各種の繊維を一定の方向にそろえ、適当な必要とする細さに引き伸ばしたのち、必要とする品質のために適当な撚りをかけ、均一な強伸度を保つように加工したもの”を朗々と歌い上げていく。“キューピッド彩音”が周りで舞って雰囲気を盛り上げると、次第に暖まってきたのか、立ち上がり、振りをつけながらの熱唱へ。一方、その間も表情一つ変えずに黙々と食べ続ける小野さん。オリジナルを歌うシンガーソングライターの声質によく似た、声量のある歌声に、場内から盛大な拍手が贈られた。
 
 宴もたけなわではございますが、と珍氏、これまた披露宴恒例の「キス」を強要。ノリよく水野さんと小澤さんが“フレンチキス”を一発決めるが、さらに攻める珍氏。「短いですね、ロングで」と要求。これに応えて「ブチュー!!」と小澤さんに“かみつく”水野さん。場内から大拍手が贈られた。
 
 珍氏「それでは、お二人にスピーチを頂きたいと思います。小澤マリアさんから。」
 
 小澤さん「あーーっ!緊張するーっ!。
    スピーチだと、せっかくの機会なので、言い残しとか公開したくなかったので手紙を書きました。」
 
と言って、あらかじめ書いてきた手紙を取り出す小澤さん。その全文が「浅草スペシャルスマイル(立ち上がりの曲)」の7月1日付け記事「水野スペシャルスマイル(立ち上がりの曲)」に掲載されているので、日頃の恨みを込めて(笑)、全文無断転載する(笑)。一部、P氏が細かく笑いを取りにいったところは、手元のメモで“復元”しているので、あしからず。
 
 小澤さん「DEAR 美香姐さん」
 
 ここで早くも涙で言葉に詰まる小澤さん。
 
 小澤さん「姐さん、引退おめでとうございます。
    こんなキャラの私ですが、手紙を書いてきたので読ませて頂きます。
    先日、この手紙のことをスタッフさんに言われた時には、
    日本語も漢字の読み方も苦手で、文章力ゼロで、
    人前で手紙を読むどころか、メールすら苦手な私に絶対そんな大役は無理って思ってました。
    でも、本当に大切で尊敬できる先輩であり、大好きな友達でもある美香姐さんに、
    感謝の気持ちを今までちゃんと言えていなかったと思い、自分なりに考えて書いて来ました。
    姐さん、まだ福山の劇場がある時に、初めて姐さんと出会いました。まだまだひよっこで、
    劇場のルールやお客さんのことはもちろん、ダンスの事なんて全然わかってなかった私に、
    姐さんはとても優しく話しかけてくれていろいろ教えてくれたこと、ほっとして安心したことを
    今でもすごい憶えています。
    いつも明るくて、みんなに慕われ、踊りも抜群で、女の私でもうっとり見とれてしまう
    キレのあるかっこよさと、色気あるねえさんの舞台は、まだまだ足下にも及ばないですが、
    これからの私の目標でもあります。
    そんな姐さんは、舞台を終えると男性のようにサバサバしていて、
    表裏のない、器の大きな、私の信用できる大切な存在でした。
    仕事にしろプライベートにしろ、いろいろ悩んだときや困った時に相談して、
    その度に的確なアドバイスをくれて、毎回励ましてくれていましたね。
    きっと、姐さんが私の横にいてくれなかったら、もっと悩んで落ち込んで、
    もしかしたらここにいないかも知れないって、この手紙を書きながら改めて思いました。
    それが今、こうやって姐さんのとっても大切な幸せな時間に、
    同じ舞台に立たせてもらって手紙まで読ませてもらって本当に感謝してます。
    日頃?では味わえないような感動や喜び、刺激、それと同じくらい辛い事や悩みのあるこの世界で、
    姐さんのようにたくさんのファンや踊り子、スタッフの方々に惜しまれながらも、
    華々しく綺麗に幕をひく姐さんの姿が、まさに姐さんの舞台と同じように私は感激しています。
    まだまだ長い人生で苦労や壁もあると思うけど、姐さんなら必ず乗り越えられると信じてますし、
    私たちはどんなことがあっても姐さんの味方です。
    これからは、水野美香ではなく、ひとりの女性として、姐さんの決めた新たな目標に向かって
    幸せな人生を歩んで行ってください。
    最後に、こんな大切な日に、姐さんに感謝の気持ちを伝えられるきっかけを与えてくださった
    スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。」
 
 涙ながらに感謝の言葉を伝える小澤さん。実に印象的なスピーチとなった。
 そして最後に、水野美香さんからのあいさつ。
 
 水野さん「本当にこういう場を用意してくださった劇場の人に感謝して、
    集まってくれたお客様、ありがとうございます。
    協力して、いろいろ披露してくださって、ちゃお島さんとか、天使さんとか、ありがとうございます。
    今日子姐さん、お弁当まで食べさせられて、すみませんでした(場内笑・小野さんも大笑い)。
    本当に悔いのない踊り子人生を終えられる気がして、感動しています。
    あと残り7ステージ、私が輝けるのは、みなさんがいるからで、
    みなさんの心の中に一日でも長く残るように、輝きを解き放てるようにがんばります。
    輝かせてください。そして一日でも長く、私のことを心に残して欲しいと思います。
    本当にありがとうございます。あと7ステージ、よろしくお願いします。」
 
 「輝いている時にステージを降りたい」、その思いが込められた水野さんの言葉が、場内に深く染み渡っていくようであった。
 
 司会の珍氏からの「そろそろお開き」という言葉でイベントも最終章。最後は出演メンバーが花道両脇に並んでアーチを作り、その中を新郎、新婦がくぐり抜けていくという粋な演出。前盆に仮設階段が設けられ、満場の拍手の中、下手側客席通路を通ってロビーへと歩み出て行く。キューピッドもなぜか後を追う。
 
 イベント終了は19時20分。4回目公演を30分押しする異例かつ充実のイベントは、「水野美香」という舞姫が、ファンや先輩・後輩舞姫、劇場スタッフに、いかに愛される存在であったことを示していたと思う。6月30日、いよいよ一人の舞姫が輝きながら幕の向こうへと姿を消していく。その様子は稿を改めてお伝えすることにする。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月29日(土))

【浅草】「celebration 1st」楽日レビュー

$
0
0
 水野美香。2006年「川崎ロック座」でデビュー。ロック座所属の舞姫の中で最高身長となる身体を生かした、ダイナミックにしてエレガント、そして真っ直ぐな舞姿に多くの観客がひきつけられ、さらにはイベントMCなどで見せる“フリーダム”な言葉や振る舞いも魅力的な舞姫として活躍を続けてきた。
 
 その水野が一昨年の秋、突然の病魔に倒れる。生死の境をさまよい、助かっても多くの場合、後遺症が残ることがある病だった。後日ご本人のブログに1枚の写真が掲載された。集中治療室のベッドに横たわる水野を友人が撮影した写真。この友人は「これが最後の写真になるかもしれない…」との思いでシャッターを切ったのだという。誰もが「舞姫・水野美香」はもう舞台には帰ってこない、そう思った。
 
 しかし懸命の祈りは通じた。死の淵から生還、後遺症が残りにくいタイプであったことが幸いし、記憶や運動能力にも何の問題も残さずに回復を果たした。リハビリを経て、倒れてから半年後の復帰がいったんは決定。だが試練は続いた。新たに別の病気が発覚。復帰公演から降板となった上に、外科手術の宣告。“身体に傷が付く…”、そのことを告げられた水野はブログにこう書き記した。「神様ゎいぢわるだ」と。
 手術の前日。自身のブログに「穴」「ここにぁくみたぃだぉ」という言葉とともに、丸印がついた腹部の写真が掲載された。“きれいな身体としての最後の写真”、そんな思いがあったのかもしれない。
 
 だが、神様は水野に微笑んだ。手術は最小限で済み、5か月後、水野は「浜劇」のステージに再び立ち、病に倒れる前と全く変わらない舞姿を見せた。「舞台の神様は、確かにいる」、そう思わずにはいられない255日ぶりのステージ。「奇跡の復活」、誰もがそう思った。
 それから1年あまり。水野は「自分が一番輝いている時にステージを降りたい」と、2013年6月30日「浅草」で舞台から姿を消す決断を下した。ついにその日がやってきた。
 

<「開場前」編>
 筆者が午前10時すぎに「浅草」に着くと、開場待ちの列は既に階段を降り、入り口ギリギリにまで伸びていた。列の最後部に並ぶと、前方に昨日も見掛けた顔があちらにもこちらにも。自然に話の輪が広がる。開場待ちまでの約2時間、列に並んだままでも全く退屈することなく楽しい時間を過ごせたのも、本公演が特筆すべきものであるからであろう。
 

<「各景ひとことレビュー」編>
1景・鈴木茶織
体調不良での1日の休演がご本人にとっては悔やまれるところかもしれないが、
初のトップバッターとして公演をまさに走り出させる役割を、得意のコミカルな演技で務め上げてみせた。
ベッド表現では、眠りに落ちたOLさんが、夢の中で手が翼に変わり、大空を飛び回るが、
気がつくと翼は手に戻り…と読み解けるストーリーを見事に演じて見せた。
オチの体当たりでのハケも含め、
さすが“規格外舞姫”“浅草の飛び道具”の面目躍如たるものがあったように思う。
 
2景・彩音しゅり
ロングの彩音はようやく折り返し点。この「エアリアルティシュー」をあと20日間、100回も続けるのかと思うと、
考えただけで気が遠くなる思いだが、間違いなくやり遂げてみせる、そう確信させる演じぶりである。
一度として同じ形のないベッドや、差し入れの小袋や花束を、まるで「遠心力耐久試験」のように
遠慮手加減なくブンブン振り回して見せる戻りとも合わせて、引き続き「どうぞご安全に」。
 
3景・小野今日子
こちらも同じロングながら、まったりと大人の色香と余裕で存分に魅せるステージング。
さすがのベテランの味を深く感じさせてくれる。
ある意味でクラシックで王道を行く演じ方で、2ndでも魅せ続けて頂きたいと思う。
 
4景・水野美香
ダイナミックかつエレガントに輝き続けた20日間、100ステージ。
その表情は、すっきりとした清々しさを感じさせるものであった。
ご本人の「悔いなく、やりきった」との思いが、そのステージすべてから伝わってくるように感じられてならない。
 
5回目。終了後にカーテンコールを設けることで、
ラストを演じ切ってもらおうという演出的配慮がなされた最終ステージ。
ジャッキアップした前盆の上には、6方向からのリボンがドームのように掛かる。
その下で、これまでと変わらず、渾身の力で全力投球するステージを見事に笑顔で演じきってみせた。
そして幕が閉じる前の一礼とともに、「ありがとうございました」と、はっきりと口が動く。
水野美香の舞台は、感謝の言葉とともに幕を閉じていった。
そしてカーテンコール。強制翻訳邦題“あなたを愛するために私は生まれた”の曲に乗って、
「Neverland」1stの時と同じ赤のフリルミニのベッド着で、ノリノリのダンスとともに登場。
舞いつつ前盆へ進むと、花束やプレゼントを受け取り始める。
上手、下手の通路に、ファンや友人とおぼしきグループ客などが次々と並んで列を作る。
女性の姿も多い。女性のファンが多かった水野らしい光景と言えるかもしれない。
列は途切れることなく続く。受け取った花束を抱えきれなくなって、いったん後ろに置く。
それが何回も繰り返される。ついには曲が終了。それでも列は続いている。
再び冒頭から曲がリピートされた。なおも続くファンの列。その数、30は軽く上回っただろうか。
筆者はこれほどまでの数の花束が贈られる光景を見たことがない。
受け取る水野の顔は、汗と涙に濡れていた。
ついに列が途切れると、水野は、まず持ちきれる分の花束を本舞台の移動盆に置きに戻る。
さらに今週の同乗りメンバーも前盆周辺に集まり、花束をまとめるのを手伝う。
何往復かした後、お花畑になった移動盆が途中までせり出してくる。移動盆に乗った水野。
盆とともに下がりながら、大きく手を振る。場内から贈られる拍手と歓声。
涙、そして笑顔が広がるなか、21時59分、水野美香のメイン景としてのステージの幕は閉じられていった。
 
5景・藤咲茉莉花
本景のツインダンスは、やはり水野の“卒業”のために作られたものであると思われるが、
そのイメージを水野とともに見事に作り上げた藤咲に拍手を贈りたい。
ベッドも、どこまでも柔らかい動きと表情で引きつけて魅せて頂いた。
5回目の別れ際、藤咲が懐から手紙を取り出して水野に手渡すサプライズがあった。
少し驚きながらも、うれしそうに受け取る水野の姿は、本公演の忘れられない光景の一つとなった。
 
6景・夢見ほのか
表情も振りも、初日の硬さからは見違えるように、ほぐれたものに変化。
立ち上がりの曲の歌詞とも相まって、“一人の女性”をしっとりと趣深く演じてみせてくれた。
客席とのアイコンタクトもしっかり取りつつ、微笑みかける余裕も出てきてからは、
ステージングのふくらみも、一段と増したように筆者には感じられた。
5回目の“キューピッド”は、幸せの矢を“乱射”。さらにハケを遅らせ、
夢見が歩み出してくるまで移動盆に腰掛けて待ち、優しく夢見に肩を押されると、
手を振りながらハケていくというスペシャルバージョンを披露してみせてくれた。
 
7景・小澤マリア
クールでワイルドなイメージのある小澤が、6人の“白のイケメン”相手に、
実にかわいらしい花嫁さんを演じてみせてくれた。
ブーケトスも、毎回ほぼ同じところに着地する投擲精度の高さを誇るまでに。
ベッドでも、公演タイトル曲に乗せてグイグイ押してくる小澤らしい展開で、
水野の“卒業公演”にふさわしい盛り上がりを作り上げて頂いたように思う。
 

<「じゃんけん大会」編>
 楽日恒例「じゃんけん大会」は4回目終了後の本休憩時間に通常開催。テーマ曲に乗って、珍佐清氏が黒の山高帽とブーツ以外は白でまとめた“正装”で登場。さっそく賞品紹介へ。
 
  ■浅草ロック座+仙台ロック「無料招待券セット」×2名 …1万円相当の高額賞品
  ■珍佐清賞「謎のブルーレイディスク」×5名…機材不調で綱渡り、ようやくさっき焼けました
  ■ポスター「出演者全員写真」×1名…全員のサイン入り
  ■4景から「水野さん着用の手袋」×2名…水野さんのサイン入り
  ■4景から「水野さん着用のP」×1名…もちろん水野さんのサイン入り
  ■前日の「イベント写真」×1名…ちゃお島みゆきさん撮影・水野さんのサイン入り
 
 では、珍氏の「じゃんけん出目」完全収録。
 
 ■「無料招待券セット」
   「チョキ」→「パー」→「グー」→「チョキ」→「パー」→「グー」→
   「チョキ」→「グー」→「チョキ」→「パー」→2人決定
 
 ■珍佐清賞「謎のディスク」
   「チョキ」→「パー」→「グー」→「グー」→「チョキ」→「グー」→「チョキ」→
   「チョキ」→「グー」→3人決定
   「グー」→「チョキ」→直接対決で2人決定
 
 ■「ポスター」
   「パー」→「グー」→「チョキ」→「パー」→「パー」→1人決定
 
 ■「手袋」
   「グー」→「チョキ」→「パー」→「グー」→「チョキ」→3人直接対決で2人決定
 
 ■「イベント写真」
   「パー」→「グー」→「グー」→2人直接対決で1人決定
 
 ■「サイン入りP」
   「グー」→「チョキ」→「パー」→「パー」→「グー」→3人直接対決で1人決定

 なお6月30日は、珍佐清氏が「浅草ロック座」に入社した日であり、この日めでたく3周年を迎えられたことを申し添えておきたい。
 
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月30日(日))

【浅草】「celebration 2nd」初日レビュー

$
0
0
 楽日前、楽日と、2日連続での「大入り」に沸いた「celebration 1st」から一夜が明け、新たなステージ「2nd」が始まった。「1st」の“スペシャル感”もあって、いつもにも増して「2nd」としてのステージをどう作り上げていくのか、苦労も多いのではないかとも思いつつ、ロングのお二人と“芸達者”な「2nd」オリジナルメンバーが織りなす舞台を楽しみに、初日5回目を観劇。
 

1景・真白希実
これまでの真白の“芸風”にはなかった類の役の振り移しとなったが、
「OL真白」、例えば工事作業員が担ぐ板に激突した時のリアクションなど、
前任者よりも“やや上品な”イメージで(決して前任者が下品だったと言っているわけではない。念のため)
コミカルに演じているようだ。
ベッドへは、輝く飾りがついた花柄のベビードールで移動盆に乗って向かう。
前盆では、四つん這いで大きくあおるような振りなどで進め、
上体を起こして足を交錯させる動きからの「L」や、前後開脚のまま上体を前に倒したポーズ、
「片ひざつき片手差し上げ」、さらに音楽のアクセントで「スーパーL」のポーズを決めて立ち上がる。
戻りは歩き、というより早足で本舞台へ向かう。
“オチ”をつけるような演じ方ではないあたりが、やはり“真白らしさ”か。
なおロビー掲出の「香盤表」では「1st」と3曲とも同じ曲で、曲差し替えがないかのように記載されているが、
実際には3曲目は明らかに差し替えられているのでご注意を。
 
2景・彩音しゅり
ロング出演での「エアリアルティシュー」は、「ただただ、ご安全に」との思いで見上げるのみだが、
ティシューの扱いや身体のさばき方が、さらなる進化を遂げていることには驚くばかりである。
トリッキーかつ変幻自在のベッドは、「2nd」に入っても全力疾走。
花束の受け取りがなかった時には、
新技が繰り出されるとの目撃情報も寄せられているので、こちらも楽しみにしたい。
 
3景・小野今日子
こちらもロング出演。ベテランさんの舞台には、観る者を引きつけて止まない奥深さがあるが、
「ニプレス新調」とのご本人からの報告も、あれだけ遠くて照明控えめだと、確認困難。
ノーポーズで構成するベッドと、“はにぃちゃんスペシャル”が繰り出される戻りの移動盆、
さらにラストの立ちの決め姿と、最後まで目が離せないステージングが続く。
 
4景・川村あいね
1、2曲目は「1st」と同曲を使用。さすがの川村、華やかな群舞をあでやかに舞ってみせる。
しかし、あでやかであればあるほど、昨日までの“幻影”を重ねてしまうことをお許し頂きたいと思う。
3曲目から音楽が差し替えになったのは、納得。
白の花髪飾りに、右肩から斜めに大きなフリルが走る白のロングドレス風ベッド着に替え、
アップテンポの音楽に乗っての移動盆で途中まで送られ、そこから歩きで前盆へと入る。
ベッド前半は、腰を下ろし、あるいは仰向けの姿勢でゆったりと進めていく。
右手を差し上げ、顔を上方に向けた姿で4曲目へ渡り、
「スワン」や「片ひざつき片足振り上げ上体反らし」などのポーズを決めて立ち上がる。
戻りは移動盆上で「レイバック」を下手向き、上手向きと計2回決め、ミラーボールの光の中へと消えていく。
 
中休憩
「中休憩名作劇場」。いつもの“出演メンバー名場面選”に戻しての上映。
  ■真白希実 /2013年 3月公演『FASCINATION』より  ………1景“インドのゾウさん”
  ■伊藤真理子/2013年 3月公演『FASCINATION』より ………4景“鍵付き日記帳”
  ■彩音しゅり/2013年 2月公演『FASCINATION』より …………5景“不気味なマリオネット”
  ■浜野 蘭 /2012年 8月公演『ひゃっかりょうらん』より………3景“暗闇に舞う蝶々”
  ■小野今日子/2013年 2月公演『FASCINATION』より ………4景“鍵付き日記帳”
  ■伊沢千夏 /2012年12月公演『Nouvelle Expérience』より …4景“ソファレズビアン”
 
 こうして見ると、今公演の「FASCINATION」率の高さに改めて気づく。話題の「マナームービー」、「小学生・川村」は“通常サイズ”に、「飛脚さん」は黒丸メガネで登場。ラストは1景の“バンザイお見送り”を、スタイリッシュな編集でクールに…と思ったら、「ハイ!OK!」で、ダラダラ撤収するメイキングテイストに。
 
5景・浜野 蘭
「卒業」のツインダンスは振り移しとなった。
さすがベテランの浜野と川村、初日から息の合ったところを見せる。
2曲目に移って袴と着物を外すところは、
本舞台下手で立ちの後ろ姿をピンスポで浮かび上がらせる“見せる脱ぎ”で構成。
黒ショーツに白シャツを着て、黒地に白のドット柄が入ったネクタイを下げた姿に替えた後、
前任者よりかなり早い前盆入り。
3曲目に音楽が変わると、両足を揃えての旋回から、
キレ味の鋭い「スーパーL」、後転からの「シャチホコ」のポーズを切って立ち上がる。
戻りの移動盆では、腰を下ろしての展開から、立ち上がると深い「レイバック」を決めて魅せた。
 
6景・伊藤真理子
「キューピッド」と「赤い糸コンビ」、それぞれ1人ずつを入れ替えての恋物語は続く。
ツインダンスでの伊藤の柔らかな舞いぶりが印象的。
ベッド着は、小豆色の長布を前任者から引き継いだようで、同じようにパレオ風に身体に巻きつけ、
花道途中まで進んで、ひざをついて短く展開してみせる。
ついで前盆入りすると、両ひざ立ちの姿勢で布を落とし、音楽が3曲目に変わると、
布を抱き上げるような仕草から、ゆっくりと持ち上げていく「片ひざつき片手差し上げ」、
「片ひざつき片ひざ曲げ上げ片手差し上げ」から「横開き」への連続ポーズ切りで立ち上がる。
長布を再び身体に巻きつけ、花道途中で「レイバック」を決め、ゆっくり本舞台へ戻ると、
受け取った花束を抱き締めてのエンディングを見せた。
 
7景。伊沢千夏
“7月の花嫁さん”は“いなつスマイル”を振りまきながら、大きな振りで演じてみせる。
初日ということもあってか、ブーケトスはやや飛距離不足か。
群舞途中で差し込まれる“MJパート”でのアクセントをつけた振りには目を見張るものがあった。
ベッドへ持ち込む白のマラボーも、前任者のものを引き継いだ模様で、肩に掛けた姿で悠然と前盆へと進む。
ベッド前半、腰を下ろして、両手や両足を揺らめくように動かしていく振りから、
「L」のポーズを一つ切って、さらに身体の側面を接地させた「横開き」のポーズから
両ひざ立ちでの展開を経て、「横開き」「シャチホコ」、マラボーを差し上げての「片ひざつき片手差し上げ」、
「片ひざつき片ひざ立ち上体反らし」と次々とポーズを繰り出して立ち上がる。
戻りの移動盆では、マラボーを広げての「斜めレイバック」から、
マラボーを差し上げての立ち姿で見事に締めくくってみせた。
 
フィナーレ
指揮棒を持つのは真白。得意技を生かし、バトンのように軽やかに回してみせる。
“黒の伊沢”とは、背中合わせでのシンメトリーな動きに変更に。
MCも真白が務め、「1st」ラスト4日間の「特別バージョン」から、
通常の出演者コールに戻してのエンディングとなった。
 

 7人中、2人がロング出演。さらに前任者のベッド着や持ち道具を引き継いだベッドも観られたことから、比較的「1st」色を濃く残したステージという印象を受けた「2nd」初日。「1st」の良さを引き継ぎつつ、「2nd」の味をどのように醸し出していくのか、今後の変化に大いに注目しつつ、「7月の祝祭空間」を楽しみたいと思う。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月21日(月))

【浅草】「celebration 1st」楽日あいさつ編

$
0
0
 

<「楽日あいさつ」編>
 最終回「フィナーレ」の幕が閉じると、早くも待ちきれないとばかりに、場内から催促の拍手が沸き上がる。
再びオペラ幕が上がり、マイクを手にした小澤がMCを務める。
 
小澤】「みなさん、お疲れさまでした!」
 
 第一声は元気よく出せた小澤。しかし、すぐに涙に言葉が詰まる。場内から「がんばれっ!」の声援と拍手。
 
小澤】「今回の浅草も、美香姐さんのラストで一緒になれて光栄です。
      昨日のイベントでも思ったんですけど、こんなにもスタッフさんやファンの方や踊り子に
      愛されているお姐さんはなかなかいないと思うので、すごいと思いました。
      (しばし涙…)
      ほとんど昨日言ってしまったんですが、これからも頑張って、
      引き続き踊り子として頑張っていくので、姐さんは自分の人生を頑張ってください。」
 
 場内から笑いと大きな拍手。マイクを回す順番の譲り合いがあった後、出演景順に落ち着く。
 
鈴木】「1景を担当させて頂きました鈴木茶織です。
      あーーーっ!何も考えていなくて…。言いたいことがたくさんあり過ぎて、何と言っていいか…。
      (涙で言葉が出てこないのを見かねた水野が、
      「自分のこと話してください」「ランニングのこと話してください」と助け船)
      ランニングは大変で、茶織がみんなに迷惑掛けて休んだ時、
      次の日みんなにお詫びして、美香姐さんに謝ったときに、
      1景がなくなって楽になったと、ユーモアあふれる優しい返しを頂いて、
      その言葉にどれだけ救われたことか…(涙)。
      こんなにすてきなメンバーと、大切な公演に出ることができて
      とても本当にうれしかったです。ありがとうございました。」
 
彩音】「2景を担当している彩音しゅりです。ありがとうございます。
      えーと、うーん…(場内笑)。美香姐さん、7年間本当にお疲れさまでした。
      私はすごい人見知りで、全然話せないんですけど、その中でお話ししてくれて
      私の心を和らげてくれたのは美香姐さんでした。
      心強くこの公演にも出られて、感謝しています。20日間乗り切ることが出来ました。
      またー、戻ってこないですか?(場内爆笑)。
      (彩音がもじもじモジモジしていて、
       次の言葉が出てこないのを見かねた鈴木が「人見知り過ぎる!」と突っ込み、場内爆笑)
      (正座して)あと20日間もよろしくお願い致します。」
 
小野】「3景を担当しました小野今日子です。20日間、応援ありがとうございました。
      また明日からも20日間出演するんですが、なにとぞ応援よろしくお願いします(場内大拍手)。
      最終ステージ、美香ちゃんのを観させてもらって、
      とてもきれいで、踊り子って、すばらしいなと思いました。
      最初に会った時は、本当にうるさい子だなぁと思ったのですが(場内笑)、
      明るくて周りを元気にしてくれる水野さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。」
 
藤咲】「5景を担当しました藤咲茉莉花です。20日間、応援ありがとうございました。
      今回は美香さんのラストということで、二人で卒業をテーマにした演目をやることができて、
      歌詞の通り、たくさんの思い出があって、昨日もしゃべるのに思い返して、
      楽しいことがいっぱいあったなと思って、
      でも美香さんは思い出せないって言ってたんですけど、何があったか、
      でも、思い出してください(場内笑)。私との思い出も。
      一緒に最後に踊れて良かったなぁ、って思います。お疲れさまでした。
      明日から小倉にいます。お暇でしたらぜひ来てください。」
 
夢見】「無事、楽日を迎えることができました。夢見ほのかです。
      この20日間、あっという間で、無事に楽日を迎えられたのは、
      毎日、姐さんの家に寝泊まりして劇場に通ったからで(涙…)、姐さんのおかげです。
      ありがとうございます。
      まだ引退という実感がしないんですが、これからもよろしくお願いします。
      身体に気をつけて美香姐さんらしく、明るく元気に過ごして欲しいです。ありがとうございます。」
 
水野】「4景を担当させてもらいました水野美香です。
      まず、一緒に20日間過ごしてくれたメンバー、ありがとうございました。
      えーと、いつもすてきな頑張る前向きの気持ちと、舞台にかける思い、
      茶織は本当に尊敬します。頑張ってください。
      しゅりちゃんは、いつもニコニコしていて、明るい気持ちにさせてくれて、ありがとうございます。
      大変だと思いますが、エアリアル、しゅりちゃんだからできることなので、40日頑張ってください。
      今日子姐さん、お時間ない中、いつもかまってくれてありがとうございました(場内爆笑)。
      残りも頑張ってください。女子高生姿好きです。
      (筆者注:藤咲に向けて)一緒に青春ストーリーしてくれてありがとうございました。
      最後もサプライズしてくれてびっくりしました(「ばれてなかった?」と藤咲)。
      はい、本当に全然ばれてなくて、びっくりしちゃって。明日からも頑張ってください。
      終わったら遊んでください。
      ほのさん、3年8か月ぶりの浅草、頑張ったと思います。
      またほのさんの魅力みたい人いるから、朝はちゃんと起きるように(場内爆笑)。
      相談してくれれば、私もアドバイスできると思うので、
      なんとか朝だけは起きてもらえないでしょうか(場内爆笑)。
      一緒に乗ってくれて、ありがとうございました、マリア。思い出になりました。
      マリアさんはロック座のトリとして、ずっと頑張ってくださいね。5年、10年と(場内笑)。
 
      すてきなメンバー、ダンサーさんも優しくて、本当に助けられました。
      浅草は、私が初めて観たストリップ劇場で、ここに来て、ステージを観て、感動して、
      いつかここに立てたらいいなと思ってデビューしたんですが、
      まさかここまで続けてこれると思わなかったし、
      こんなふうに盛大に送り出してもらえることが、本当に感動でいっぱいです。
      そうできたのも、ずっと支えてくれたみなさまあってのことで、感謝しています。
      病気して倒れて、復帰したのは、ちゃんと「ありがとう」と「さようなら」を言ってないな、
      と思ったからで、夢だった浅草でお礼を言えるのは、思い出に残るし、幸せなことです。
      ステージはいつも夢の中にいるようで、温かくて幸せで、輝かせてもらえて、幸せでした。
      これからは現実の世界で生きてみようと思います。本当にありがとうございました。
      とりあえず、さようなら。」

 水野の言葉が終わった瞬間、客席後方から、ひときわ通る声が響いた。
 
   「みーちゃーん!」
 
 気づいた一部のファンが、すぐにその声を追って、叫んだ。
 
   「大好きーーー!」
 
 もう一度、はじめの声の主が叫ぶ。
 
   「みーちゃーん!」
 
 今度は場内全体が、声を揃える。
 
   「大好きーーー!」
 
 これ以上ないタイミングで声を挙げたのは、
拙ブログ「5月中【川崎】「水野美香さん7周年&誕生日イベント」レポ」でご報告したイベントで、
この掛け合いを呼び掛けた雪見ほのか、その人であった。
後に聞くと雪見は、水野のステージ中、客席後方で泣きじゃくっていたという。
しかし、ここぞというところで場内の気持ちを見事に一つにするコールをやってのけたのであった。
 
 そしてこの「川崎」での「コール&レスポンス」の様子を描いた漫画がメイドバーで無料配布されていたが、
その漫画を見ていたので、とっさに反応できたとの声を聞き、筆者もその一助となれたことをうれしく思う。
 
 恒例の「三本締め」。小澤が水野に音頭を取らせようとマイクを渡す。
しかし水野は、「それはトリの仕事」とばかりに、小澤にマイクを戻す。その気持ちに応えて小澤が音頭を取る。
プライベートでも仲の良いことで知られる水野と小澤の、
すべてをわかり合っていることが見えるようなやり取りであった。
筆者の正直な気持ちをあえて書いておきたい。「水野さんの卒業公演のトリが小澤さんで、本当によかった」。
 
 通常、三本締めの後の「アンコールウォーク」は、フィナーレ曲がリピートされることになっている。
しかし今日は違った。もはや水野の“イメージソング”と言っても過言ではない、
強制翻訳邦題“あなたを愛するために私は生まれた”が流れ始めた。
その曲に乗って、水野をはじめメンバーが花道から前盆を回る。
水野にとって、最後の花道、そして最後の前盆。
そこを行く表情は、やり切ったすがすがしさに満ちた笑顔であった。
本舞台へと戻ると、残る思いを断ち切るようにオペラ幕が下りてくる。
 
 2013年6月30日(日)23時08分、
水野美香は、輝きに満ちあふれながら、幕の向こうへとその姿を消していったのだった。
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月30日(日))

7月頭【新宿】レビュー

$
0
0
 「盆と正月の『浅草』は…」「無表情の表情」「目ヂカラで圧倒」「『浅草』トリ中のトリ」など、数々の枕詞でおなじみの灘ジュンさんが、今週の「SNA」でデビュー9周年を迎えた。2004年のデビュー以来、今もなお観る者を魅了して止まない演じぶりは、一朝一夕に身についたものではなく、たゆまぬ努力を続ける中で磨かれてきたものであると漏れ聞く。筆者は、「浅草」のトリを背負い続ける凄みにも似た迫力に感銘を覚え、その責任感に頭が下がる思いである。
 9周年の周年週、同期の友坂麗さんとのチーム「PRECIOUS 4」の再演が組まれ、ソロでは周年作と演目的にも見逃せない中、6日(土)に9周年をお祝いするイベントが開かれるとのことで、その様子を含めて1~3回目を観劇。
 

(1)【板野 舞
≧2個出し。1・3回目は、「5月中【川崎】レビュー」でお伝えした、
寝間着姿で寝ているところからのお目覚めでスタートする演目を続演。
 
2回目は、リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制ルー語化題名“You は I だ”の曲とともに本舞台幕が開くと、
板野とほぼ同じ身長の超ビッグなクマのぬいぐるみが中央に座る。
その陰から、白フリルがついたレモンイエローのミニドレスに耳付きフードをかぶった姿で登場した板野が、
クマさんの周りから前盆に掛けて“ブリブリ系”ダンスで一舞。
音楽を、エレクトリカルな歌声の邦楽女性グループ曲、強制漢字化題名“姐”に変えると、
スカイブルーのトップスに淡いグリーンのミニスカート姿で、
柄の先が青い光を放つうちわを手に、クマさん周りから前盆まで進んでのダンスを披露する。
暗転で袖に引き、ピアノ伴奏で歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、
強制解釈化題名“大きなクマのぬいぐるみキャラクター”で明けると、
白レースのミニドレス風ベッド着に替えて姿を現し、前盆へと進む。
 
音楽を“平成の歌姫”が歌う、強制翻訳邦題“記念の住所”に変えてのベッドでは、
四つん這いからひざ立ち姿勢で進め、「両ひざ立ち上体反らし」のポーズを切り、
前後開脚の姿勢で、同じ歌手の強制翻訳邦題“なぜなら あなた”の曲に渡ると、
「L」や「両手片足つき片足振り上げ」のポーズを切って立ち上がり。
花道に残しておいたベッド着に右手のみ通して本舞台へ戻り、クマさんに寄り添うようにして締めくくる。
 
(2)【聖 京香
≧2個出し。1・2回目は、ドキリとさせられる演出が盛り込まれた夏らしい演目。
紺(2回目は深緑地に大柄の花が咲く)の浴衣に「クマのプーさん」(2回目は「ドラえもん」)のお面を掲げ、
縁台に腰掛けた姿で、花火の音とともに演じ始める。
ピアノのインスト曲であでやかな一舞を見せた後、
ビートを利かせた邦楽男性ボーカル曲、強制翻訳邦題“吸血鬼”に乗って、
セクシータッチに腰を入れた振りで前盆まで往復しつつ、大胆に浴衣の裾をまくり上げるような舞を披露する。
音楽がゆったりとしたピアノのインスト曲に変わると、
前盆で水に手を浸し、すくって口に運ぶような仕草を見せた後、本舞台へ戻り、帯を解いて浴衣を脱ぎ、
首に赤いひも、左手首に赤布が巻かれた、赤い腰布姿になって縁台に座る。
すると、置いてあったペットボトルを手に取り、ふたを外して胸に水を浴びせかける行動に出る。
流れ落ちる水が胸を伝わり、腰布のみならず本舞台をも濡らす。
音楽を、ラップ調のパートが交じる邦楽男女ボーカル曲、強制翻訳英題“Fireworks”に変えると、
花道で「横開き」のポーズを一つ切り、さらに「片ひざつき片手差し上げ」のポーズも披露してから、
音楽終わりで前盆へと進む。
 
アップテンポな邦楽男性ボーカル曲、
強制解釈化題名“燃焼する煙で視界が悪くなるフランス語で私の愛する人”でのベッドは、
「横開き」のポーズや四つん這いでのセクシータッチの動きから、
「片ひざつき片手差し上げ」「L」「片ひざつき片ひざ立ち上体反らし」などのポーズを切っての立ち上がり。
本舞台へ戻ると、後ろ姿で腰布を広げつつ、縁台に腰掛けてのラストへ。
 
3回目は、「2月頭【浜劇】レビュー」で詳しくお伝えし、
その後「5月頭【川崎】レビュー」でもご報告している演目名「マジシャン」を続演。
本日のマジックは「ハンカチの色変え」「メタリックポンポン出現」
「ハンカチ取り出し」「ステッキ取り出し」といったラインナップ。
 
(3)【遠野麻里香
今週デビューの新人さん。
“秋葉原某大規模団体”の強制翻訳邦題“川”に乗って、白シャツに短丈のネクタイをぶら下げた上に
白黒チェックの縁取りが入った白黒のベストを重ね、同柄のミニスカートと黒グローブをつけた姿で登場。
曲調に合わせたリズミックなダンスを一舞し、暗転で袖に引く。
歌い上げていく邦楽男性グループ曲、強制翻訳邦題“会いたい”で明けると、
白レースの短丈ワンピース風(2・3回目は、黒地に金の模様が入ったロングワンピース風)ベッド着に
白のアームカバーをつけた姿で、しなやかな手の振りを見せてから前盆へと歩み入る。
ダンスパートでの手の柔らかな表現はなかなかのものだったが、
下半身が“棒立ち”に見えるのが惜しい。
全身を使っての表現をどのように創り出していくのか、経験を重ねる中で磨いていって頂ければと思う。
 
ゆったり歌い上げていく邦楽男性ボーカル曲、強制解釈化題名“名無しの考え”でのベッドでは、
四つん這いからの片足上げと「横開き」のポーズを繰り返していく。
時折、笑顔を浮かべ、客席を見渡す余裕があるのは大したもの。
立ち上がって本舞台へひょこひょこと歩き戻り、片手を差し上げ前へ下ろしての一礼で締めくくる。
ベッドについては、まだ“ぶつ切り感”のある動きを、どう滑らかにつないでいくかなど、
今後の“上げっぷり”に期待したい。
 
(4)【長谷川凛
≧2個出し。1・3回目は、おととし「7月中【新宿】レビュー」の1つ目としてお伝えした、
マシンガンをぶっ放すクールな作品、演目名「Marry」を再演。
 
2回目は、シリーズ作品の最新作、演目名「Show time 道化師ver.」。
黒のハットに後ろに尾を引く赤や黒のドット柄のスカート、赤の光沢地の燕尾服風トップスを重ねた姿で、
ステッキを手に、本舞台中央に置かれた青などの色が入った踏み台の上に乗って登場。
アップテンポのジャズ曲に乗って、華麗にステッキを扱いつつ、細かいステップを鮮やかに踏んでみせる。
音楽のアクセラレートとともに前盆へ進んで、音楽終わりを見事に決めて魅せる。
音楽をアップテンポのインスト曲に変え、前盆にてステッキを手に展開。
ついでハットを外しトップスとスカートを脱ぐと、
スパンコールが輝く赤のビスチェと短パン姿で、脱いだ衣装を担いで前盆へ。
さらに本舞台に戻ると、短パンを外し、踏み台に乗って差し上げて見せつつ、
レトロ調のスローな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“人の一生の行進”に乗って、
踏み台に座っての「L」や、手をついての「アラベスク」「シャチホコ」「スーパーL」などのポーズに加え、
踏み台上でステッキをついての「アラベスク」や「片足振り上げ」のポーズを披露する。、
音楽を、エレクトリカルな伴奏での洋楽女性ボーカル曲に変えると、
ビスチェを外し、赤のカップレスブラに、スカート様の腰布姿で前盆へ。
ベッドでは、右下肢に巻いた蛍光色のヒモが妖しげな光を放つ中、
“見えない壁”のパントマイムや、ロボットダンス風の振りを交えて進めていく。
「片ひざつき片ひざ立ち上体反らし」や「横開き」のポーズを切って立ち上がると、
花道を後ずさりながら、何かに操られるように両手と片足を上げ下ろししつつ、
踏み台で“スイッチOFF”となるエンディング。
 
(5)【友坂 麗
1回目は最新作、演目名「ピエロ」。
無音のまま照明がつくと、オレンジのパーマウィッグに蛍光色のトップスを重ねた「ピエロ」が登場。
白いロープを直立させるマジックをサイレントで披露。さらにロープを赤いハンカチに変えると、
リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“道化師”に乗って、
トップスを外し、大きなオレンジの花が咲くダブダブのつなぎ姿に替えて、
本舞台から前盆で大きくゆったりと舞いつつ、途中で不気味な仮面をつける変化も交え演じていく。
澄んだ声で強制翻訳“道化師の手巾”を歌う邦楽女性ボーカル曲に音楽を変えると、
歌詞に合わせてハンカチ1枚を手にしつつ前盆へ進み、座り込んで静かに展開、
前盆かぶり客にハンカチを手渡すと、本舞台へ戻り、暗転。
ゆったり歌う洋楽女性ボーカル曲で明けると、
左肩から腕にかけて黒のレースがつながり、裾をいくつもの星が飾る黒ロングドレスに替え、前盆まで往復。
本舞台でドレスを外し、歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳題名“ピエロの十四行詩”の曲に乗って、
小さな赤の飾りと黒のフリンジが下がる腰布を巻きつけた姿で前盆へ。
 
仰向けから横向きの姿勢で静かに、しかし力強く進め、
リズミックなインスト曲に音楽を変えると、上げた足を曲げる「シャチホコ」や「スーパーL」、
四つん這いで左足を上げて曲げ、左手を腰へと回す変則ポーズ、
「開脚3点支持上体ひねり」などのポーズを切って立ち上がる。
前盆で大きく伸び回ると、手を振りながら本舞台上手の幕へ消えていくエンディング。
 
3回目は、「6月結【浜劇】レビュー」でお伝えしている9周年作、演目名「翔鳥~あすか~」を続演。
 
(6)【灘ジュン
1・3回目は、9周年作の演目名「糸」を演じる。
三味線が入るインスト曲で一瞬、照明がつくと、ひょっとこ柄の法被に、ひょっとこの面をつけ、
小さな風車を手にした姿が本舞台中央に浮かび上がり、すぐに暗転。
袖に引き、笛の音が響くインスト曲で明けると、頭に鼈甲のくしとかんざし、
赤の刺繍入り着物に銀のお引きずりを重ねた、実にあでやかな姿で登場、
前盆まで進んで場内を一瞥した後、本舞台へ戻ると三つ指をついての座礼をしてみせる。
音楽がワイルドタッチの邦楽男性ボーカル曲、強制翻訳邦題“うそつき”に変わると、
お引きずりを下ろし、風車を手に遊びつつお引きずりを前盆へ置くと、
本舞台上手袖から書状を読みながら前盆まで進む。
次第に表情をこわばらせ、ついには風車を持った手に書状を荒っぽく巻きつけていく。
ついで風車を口にくわえてお引きずりに袖を通し直すと、本舞台で風車を手にした立ち姿で決めてみせる。
緊張感のある姿で顔を隠す仕草を見せると、
音楽が演目名と同じタイトルの男性ボーカルバージョン曲に変わり、
本舞台上手でお引きずりを下ろし、本舞台を動きながら帯としごきを解くと、
照明を残したまま、いったん袖に引く。
音楽が、江戸時代にタイムスリップした外科医を描くドラマの主題歌、
強制翻訳英題“I want to meet you now”に変わると、白襟の赤薄長襦袢姿に替えて前盆へと進む。
 
ベッドでは、長襦袢の袖を通したまま、腰を下ろした姿勢で進め、
ついでうつぶせになって客席に視線を送ってみせると、
「L」や「片ひざつき片手差し上げ」のポーズをあでやかに決めて魅せる。
長く垂らした髪をまとめながら起き上がり、本舞台へ駆け戻って奥の幕にすがりつくと、
再び足早に前盆に進み、伏せた姿勢から再び立ち上がる。
今度はゆっくりと本舞台へ歩み戻ると、後ろ姿から振り向いてのエンディング。
 
2-(5)【チーム「PRECIOUS 4『Liberty!』(友坂 麗・灘ジュン)
偶数回は「5月頭【川崎】レビュー」でご報告した「Liberty!」を再演。
ただし、随所で演じ方が変化しているので、その中でも特に印象的だったところを抜粋。
 ■第1幕での2人の擬斗。決して広いとは言えない「SNA」の舞台一杯に、圧巻の迫力で演じてみせる。
 ■デッキブラシを投げ合う場面。お互いのものをキャッチする友坂と灘の息はピッタリ。
 ■第1幕後のつなぎ。閉まった本舞台幕の前で、シルバーのセパレートに腕飾り、首飾りをつけた灘が
   サンバ調の音楽でソロ演技を展開。
 ■第2幕、じゃんけんに負けた友坂が「額縁モデル」、勝った灘が「スケッチする画家」に。
 
 
(敬称略・観劇日:平成25年7月6日(土))

7月頭【新宿】「灘ジュンさん9周年イベント」レポ

$
0
0

 7月6日(土)3回目終了後、「灘ジュンさん9周年イベント」と「ビンゴ大会」が開催された。この日は1回目から立ち見が途切れないほどの大盛況。進行も2回目は1~4番までダブル、3回目はオールダブルかつサイン預かりなしで巻きを図るが、それでも3回目のフィナーレ(なぜか実施)が終わったのが21時という大変な押しを記録。すぐにイベント準備とビンゴカードの販売が行なわれ、21時12分にイベントが始まった。
 
 本舞台幕が開くと、センターにテーブルが据えられ、シャンパンにグラス、そして既にろうそくに火がともったケーキがセッティングされている。
 MCを務めるのは、スタッフのYさん。さすが“ギョーカイ系”の前歴をお持ちの方だけに、ハキハキとした聞きやすい声と適当に盛り上げつつの進行がお見事だったが、マイクの調子が悪かったのは残念。聞こえたり聞こえなかったり、変な雑音が入ったりと、まるで一昔前の「浅草」のような…。そのYさんによる開会宣言。
 
  Yさん「これより灘ジュン9周年イベントを開催します!」
 
 続いて灘さんによる「ケーキ消灯」。ろうそくが吹き消されると同時に、場内からはクラッカーが鳴らされて9周年をお祝いする。続いて「シャンパン開栓」。灘さん「私が開けていいの?」「もちろん」と、灘さんが自ら開けようとするが、なかなか開かない。「よいしょ!」と力を入れると、しばらく掛かって「ポンッ!」といい音を響かせる。
 
 「乾杯のあいさつ」で、ファン代表の方がマイクを握る。
 
 【ファン代表
 「この場をお借りしまして、本日イベントの時間と場所を提供して頂きましたニューアートの社長
  並びに従業員のみなさん、そして共演者のお姐さま方、そして本日ここにいらっしゃるみなさん、
  ありがとうございます。
  ジュンちゃん、9周年おめでとうございます。いつもいろんなことに挑戦して頂いて、
  感動と元気をもらえて、ありがとうございます。10年目ということですね。
  10年、15年と、勝手にやってください(笑)。ジュンちゃんらしく、新しいことに挑戦して頂いて、
  舞台では楽しく元気に、みなさんにたくさんの感動と元気を与えてください。
  では、ジュンちゃんの9周年と、ここにいらっしゃるみなさまのご健康とご多幸を祈念して、乾杯!」
 
 「醜態を晒さないように、ノンアルコールシャンパンということで」とのYさんの補足情報に、グラスに注いだシャンパンの香りを盛んに気にする舞姫のみなさま。「アルコール、入ってない?」との声に、「そんなに気になりますか?入ってないはずです」「いや、アルコール入りでしょ」と、強い関心を示し続ける舞姫のみなさまとのやり取りが笑いを呼ぶ。
 
 続いて「ファンからの花束・プレゼント贈呈」。20人近いファンのみなさんからの花束で、恒例「前盆お花畑」が出来る。
 
 そして、今週の出演者を代表してお二人からのあいさつ。
 
 【長谷川凛
 「言いたいことをもれなく言いたいと思って、紙に書いてきました。
  ジュンちゃん、改めて9周年おめでとうございます。
  思えば、今のように話したりご飯を食べに行ったり、仲良くさせてもらっているのは、
  去年の「浅草」8月公演の「ひゃっかりょうらん」の時からと思います。
  美人でアンニュイかと思えば、とてつもなくおもしろい発言で場を和ませてくれたり、
  ステージの表現力、灘ジュンの魅力は底なしだなぁと思います。
  先週、広瀬あいみちゃんの休業を見送りました。帰り道に、さみしい気分でニューアートに
  荷物を置きに来ると、ジュンコが無邪気に『若松から奇跡的に30分で着いたんですよ!』(場内爆笑)
  とても癒やされました。今週も楽しそう、頑張ろうと思いました。同世代の子が休業や引退する中で、
  ジュンコの周年をお祝いできるのは、うれしくて励ましになります。
  これからも一緒に頑張っていきましょう。おめでとうございます。」
 
 【友坂 麗
 「ジュンちゃん、9周年おめでとうございます。
  もれなく言いたいことがありすぎて書けなかったので書いてません。
  (ちょっと感極まって言葉に詰まる)
  お祝いできてうれしいです。
  後で怒られるかもしれないけど、言ってもいいですか?
  今はチームをやってて仲良しさせてもらってるんですけど、
  初めてジュンちゃんのことすごいなと思ったのは、デビューして少しして
  『浅草』で一緒になったとき、金沢文子姐さんの振り移しでステージを務めているときに、
  『姐さんのようにできない』と泣きながらレッスンしていました。
  その時に私は踊るのが楽しくて、踊っていただけなのに、その時にこの人はすごいなと思いました。
  挫折しそうになった時は思い出して、
  お客さんに喜んで、楽しんでもらうためにどれだけ頑張らないといけないのか、
  言葉が良すぎるんですけど、考えて、一緒にチームを作ってます。ステージを作ってます。
  こうしてお祝いできたこともうれしいし、チームもやらせてもらえてることもとてもうれしいです。
  これからもみんなのあこがれるジュンちゃんでいてください。おめでとうございます。」
 
 時々涙ぐみながら、デビュー当時の秘話も交えたスピーチに、場内も聞き入った。
 
 続いて、聖京香さんからのプレゼント贈呈。そして「ビンゴ大会」へと進む。「ビンゴ大会」の模様は省略するが、ラストのビンゴで「金一封」を当てたお客さんが、その封筒を灘さんにプレゼントするという見事な締めとなった。
 
 そして最後に灘ジュンさんからのごあいさつ。
 
 【灘ジュン
 「本日は9周年イベントとビンゴ大会に参加して頂いて、本当にありがとうございます。
  お祝いして頂いて、本当にうれしく思っています。ちょっと気が早いんですけれども、
  9周年というのがピンとこなくて、半端な感じで、10周年の時に満足のいくステージとか、
  それにふさわしいものを作れるように、この1年、頑張っていこうと思います。
  15年か20年か、わかりませんが、まだまだ頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。」
 
 灘ジュンさんのOP曲が流れる中、MCのYさんが「これからも灘ジュンへの応援、そして新宿ニューアートへのご来場、よろしくお願い致します」ときれいに締めて、イベントは終了。時刻はなんと21時50分。このため4回目は、チーム以外の1~4番は「ソロ」(=ポラなし)という進行に相成った。
 

 「灘ジュンさん、9周年おめでとうございました。これからも圧巻のステージと存在感の“灘ワールド”で酔わせてください。どうぞよろしくお願い致します。」
 
(敬称略・観劇日:平成25年6月6日(土))
Viewing all 818 articles
Browse latest View live