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Channel: 舞姫たちへの片恋文
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3月頭【東寺】レビュー

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 「東寺」の場内には、上手側、下手側両方のサイドに紫外線を発する「ブラックライト」が設置されている。ところが、どうもその設置理由が筆者にはよくわからない。「ブラックライト」自体は、「SNA」や「仙台」などにも設置されているが、「東寺」のライトが不思議なのは、側方通路上方に設置されているため、主に照らされるのは客席に限られ、前盆や花道にはその光が到達していないように見えることである。つまり、ステージ上の舞姫を輝かせる視覚効果はほとんどなく、客席の観客のワイシャツなどが暗闇に白く輝いて浮かび上がるという、よくわからない光景を作り出すことにしか機能していないのではないかと思われるのである。
 一方で実はこのライト、「レポ屋」としては有効に活用させて頂いている。どういうことかというと、可視光が抑えられた暗闇の中でも、ブラックライトで蛍光染料を含有するメモ帳が青白く輝き、筆を進めることが出来る状況を作り出してくれるのである。ライトの直下だと相当な明るさでメモ帳が輝くため、身体や手で覆い隠さないと目立って仕方がないほどであるが、暗闇でメモ帳を照らす照明(正確にはメモ帳が発光しているわけだが)として重宝させて頂いている。プンラスで観劇。


(1)【星 愛美】
3個出し。1・3回目は、去年「10月結【晃生】レビュー」でお伝えした
シルクロードの香り漂う作品、演目名「西遊記」を再演。

2回目は「女ねずみ小僧」をモチーフにした作品。
威勢のいい邦楽女性ボーカル曲に乗って、本舞台上手の布を掛けたついたての陰から、
豪華な髪飾りを着け、黄と赤の着物の上に白地に赤花が咲く打掛を重ねて、黒地に銀の帯を前結びにした姿で
扇子2本を持ってのあでやかな舞姿で、本舞台から前盆で舞っていく。
本舞台に戻ると、扇子を置いて腰を下ろし、キセルをふかすと大盃に小判を入れて傾けてみせる。
音楽がアップテンポのインスト曲に変わると、中盆まで進み出て打掛を脱ぎ、
本舞台に戻って音楽終わりで着物の前を開くと、黒のミニ着物姿を見せてつつ、ついたての陰に隠れて暗転。
音楽をアップテンポのインスト曲に変えると、鼻の下で結んだほおかぶりに黒のミニ着物で、
大きく飛び跳ねるように本舞台を舞いつつ前盆まで進み、小判をまき散らす。
ついで、本舞台に戻ると黒ミニ着物を脱ぎ、裏返すと
紫襟の赤と灰色がぼかしになった長着へと替え、町人へと姿を変えてみせる。。
ついたての陰に隠れ、音楽を笛と三味線に乗せて歌っていく邦楽女性ボーカル曲、
強制翻訳英題“Rainbow Collar Butterfly”に変えると、
ついたてに掛けておいた柄手ぬぐいを頭に乗せて一端を口にくわえ、
本舞台上手で巻いたござを抱えた夜鷹に姿を変える。
周囲をうかがいながら、寒さに震える仕草を見せつつ前盆へと進む。

前盆でござを敷くと、手ぬぐいで模した男のものをしごき上げ、口でくわえ、
裾をまくり上げるとまたがり、腰を上下させての情交を演じていく。
さらに身体を横たえ、仰向けになると抱え込んでみせてから、男が果てると小判を手にいったん立ち上がる。
再び腰を下ろすと、両手、両足を「O」の字状にして前で合わせ、ゆっくりと開いて「V字」を作ってみせる。
脚を閉じて、あぐら座りから身づくろいをすると、ござを巻いて立ち上がり、気配を気にしつつ花道を引き、
小判を盃に音を立てて落とすと、ついたての陰に姿を消す。
音楽がリズミックな邦楽女性ボーカル曲に変わると、
再び豪華な髪飾りと、紫襟の赤レース長襦袢を羽織った姿に変えて前盆へ。
「片足後ろ振り上げでの片足立ち」のポーズを切ると、本舞台に戻り、三つ指をついて
「来て頂いき、ありがとうございました」の台詞で締めくくる。

3回目は、しっとりと歌っていく邦楽男性ボーカル曲、強制翻訳英題“Disorder Cherry”が流れると、
本舞台中央に立つ赤い直方体フレームの中に、
赤ひも髪飾りを着け、白着物に銀帯を締めた“日本人形”が1体姿を現す。
人形が少しずつ、ギクシャクしながらも動き始め、ついにはフレームの外へと歩み出す。
音楽が男性演歌歌手の曲、強制翻訳英題“North Firefly”に変わると、
中盆で歌詞に合わせて帯から赤布を取り出し、さらに扇子を取り出して開いて舞いながら本舞台に戻る。
赤布と扇子を上手袖に置き、白ラメが光る薄衣を担ぐと、前盆までしっとりと舞いつつ進み、
再び本舞台に戻って薄衣を置くと、中盆で「シャチホコ」のポーズを切って見せてから、
帯締めを外して、本舞台上手で帯を外しつつ音楽を渡る。
リズミックな女声ヴォカリーズに音楽を変えると、
中盆にて桃色のしごきを解いていき、前盆へと投げると暗転して袖に引く。
音楽をそのままに明けると、白長襦袢に両手首と胸部を赤ひもで自縛して赤フレームの中に姿を現し、
本舞台から中盆、再び本舞台へと、赤ひもを少しずつ解きながら、抽象舞踊のような動きを交えて舞っていく。

ついで、中盆にての立ち姿で上体を反らしたポーズにて音楽を渡ると、
邦楽男性歌手の曲、強制解釈化・英訳題名“現青森県 Love Women”に音楽を変えてのベッドでは、
赤ひもを左足首に巻きつけ直すと、
引き上げながらの「片ひざつき片足振り上げ上体反らし」や「シャチホコ」のポーズを切り、
「片足立ち片足後ろ振り上げ上体前傾」や「片ひざつき片足振り上げ上体反らし」のポーズを決めてから
赤ひもを解いて立ち上がる。
本舞台に戻り、白長襦袢を脱いでから白薄衣をすっぽりとかぶって一舞し、
ついで青色LEDが連なるチューブを身体にまとうと、再び前盆へと進む。
「片手片足つき片足後ろ振り上げ」のポーズを切ると本舞台へと戻り、赤フレームの中に入って暗転。
暗闇の中、身体に絡めた青い光だけが輝くエンディング。


(2)【浜崎るり】
2個出し。1・3回目は、同じく去年「10月結【晃生】レビュー」でご報告した、
オレンジのロングドレスで舞い始める作品を続演。
ベッドでのタメを十分に利かせたポーズの切り方が印象的である。

2・4回目は、リズミックな洋楽女性ボーカル曲に乗って、黒羽根が着いた赤ミニハットを頭に乗せ、
シルバーチョーカーと赤レースロンググローブを着け、後ろに尾を引く赤のミニドレス姿で、
笑顔いっぱいの元気あふれるダンスを、本舞台から中盆で舞っていく。
音楽をビートの利いた邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“私の名前の女性”に変えると、
大きく飛び跳ねるように本舞台から前盆を行き来しながら、アクセントをつけた振りで舞っていき、
スカートを脱いで前盆に進むとアンダーミニスカートを外し、
本舞台に戻って再び前盆に折り返しながらトップスを外し、本舞台に戻ると音楽を残して暗転。
黒のミニモンロードレスに黒のバラムチを手に登場し、
歌詞を口ずさみながら中盆や前盆でムチを振るいつつセクシータッチの振りを見せると、袖に引き暗転。
スローリズミックな洋楽女性ボーカル曲で明けると、白のシルキーガウンに替え、
ゆっくり身悶えするような立ち姿から、ゆっくりと前盆へと歩み入る。

ベッド前半、いったん腰を下ろしてから再び花道で立ち上がり、もう一度ゆっくりステップを切りつつ前盆へ。
立ち姿から両ひざ立ちに姿勢を下げると、音楽をピアノ伴奏で歌っていく邦楽女性ボーカル曲に変えると、
四つん這いから伏せていき、仰向けに転がって上体を起こし、ゆっくりと秘所に手を伸ばすと、
しばしその感触を楽しんだ後、仰向けに寝て両足を揃えて振り上げる。
音楽をピアノ伴奏で歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、
強制翻訳邦題“I'd like to meet now”に変えてのベッド後半では、
両ひざ立ちに起き上がってから、仰向けで「L」のポーズを切り、
腰をついた姿勢から四つん這いを経て、「シャチホコ」のポーズを決めて立ち上がる。
両手を大きく広げながら本舞台に歩き戻ると、片手を前に差し伸ばしてのエンディングへ。


(3)【素人(咲)】
3個出し。1回目は、スローリズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“瞬間”に乗って、
黒地に橙色や朱色の花柄が入り、黒帯風のバンドがついた着物風ドレス姿で、
三つ指をついての座礼から始める。
本舞台中央で腰を下ろした姿にて進め、大羽根扇子を手に中盆まで歩み出ると「アラベスク」を決めてみせ、
さらに扇子を振るって大きく舞っていくと、本舞台に戻って一舞した後、袖に引いて暗転。
ピアノ伴奏で歌っていく邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“最愛の”で明けると、
紗幕にシルエットが浮かび、幕が開くと、輝く飾りがついたロンググローブを着け、
輝く飾りがついた淡いスカイブルーと白のトップスに、淡いピンクと白の薄布が重なるロングスカート姿で、
しっとりと舞いつつ中盆まで進んで立ち止まり、ついでステップを切りつつ前盆へ。

ベッド前半、立ち姿でドレスを脱いで腰を下ろし、「スワン」のポーズを切ると、
「片足曲げ片足後ろ伸ばし」で上体を起こした姿勢を作って音楽を渡る。
リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“月”に音楽を変えてのベッド後半では、
「片ひざつき片手差し上げ」のポーズから、腰をついての手の振りで進め、
「両ひざ立ち上体反らし」のポーズを決める。
ついで、仰向けや腰を下ろした姿勢で髪を振り乱しながら演じていき、
「片ひざつき片足振り上げ片手前伸ばし」や「スーパーL」、
両足旋回からの「シャチホコ」のポーズを切り、「3点ブリッジ」を架けて立ち上がる。
後ろ手にベッド着を広げながらステップを切りつつ本舞台へと戻り、
片手を大きく前に差し回して差し上げるラスト。
引き続きタッチショーへ。

2・4回目は、前盆上方に長さ2mほどのバンド2本を脚立を使ってセッティングしてからのスタート。
ビートの利いた邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“私の名前の女性”に乗って、
胸にスカイブルーの羽根がついた黒羽根セパレートに、白と金のラメ薄布を腰に下げ、
黒網タイツに輝く飾りがついた黒ブーツを履いた姿で、
赤のバラムチを振るいながら、本舞台から前盆を行き来しつつ一舞。
本舞台に戻って腰を下ろし、歌のアクセントに合わせて振りもメリハリをつけながら進め、
立ち上がって両手にムチを張ると、本舞台上手、下手、中盆と舞い歩いてみせてから袖に引き、暗転。
ピアノ伴奏で歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲で明けると、
黒バンドを締めた赤の裾広がりロングドレスに黒グローブを着けた姿で登場。
大きな手の振りで裾をすくい上げ、広げながらの舞から、中盆まで進むと、
裾を羽ばたかせるように振りながらターンを重ね、本舞台に戻ると一気に腰を下ろし、
音楽終わりでドレスに顔を埋める。
リズミックな邦楽女性ボーカル曲に音楽を変えると、
ドレスから抜け出すように全身黒タイツ姿になって前盆へと進む。

セットしておいた“エアリアル・バンド”を握ると、両手懸垂から逆さでのポーズや、
片方のバンドに片足を架けてひねり、一気に放しての回転技などを見せていく。
いったん前盆に下りると、再びバンドに上り、下端に両足で立ち上がった姿勢からの前後開脚ポーズ、
片手片足支えでの伸身姿勢などを披露して地上に降り立つ。
右手首にバンドを通したまま、左手を前方に差し出しながら上手、下手それぞれに
身体を投げ出すように振り出して見せると本舞台に駆け戻り、
ドレスの中に腰を下ろして上方を振り仰いでのラストへ。

3回目は、ゆったりと歌っていく邦楽女性ボーカル曲、強制解釈化題名“結婚式で花嫁が歩く道”に乗って、
純白のベールに10m近くの裾を引くウェディングドレス姿で登場。
厳かに舞いつつ、一歩一歩、中盆まで歩み出ると、置いておいたブーケを手に取り、
上手向き、下手向き、正面向きでの礼を見せた後、一歩進んでは一礼を繰り返しながら、
花道で長く引いた裾を外して前盆まで進み入る。
前盆にて短く一舞すると、白く伸びた布の上を歩いて本舞台へと戻り、一礼すると暗転で袖に引く。
歌い上げていく邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“愛の意味”で明けると、
ピンクの花髪飾りとリボンを頭に着け、胸がバラの花のような飾りになったピンクのロングドレス姿で登場。
本舞台下手ツラに腰掛けて手の振りで見せると、
上手へと転がっていき、立ち上がってしっとりとした一舞を見せる。
ついで、白布の上を中盆まで歩み出て、立ち姿で両手を大きく振り、
前で組み合わせる振りなどに感情を込めた表現を見せていく。

裾を振り広げつつ前盆へと歩み入ると、腰を下ろした姿で音楽を渡る。
リズミックな邦楽女性ボーカル曲、強制翻訳邦題“私の全て”に音楽を変えてのベッド前半、
両ひざ立ちでの手の振りで進め、上体反らし片手差し上げのポーズを切ってみせる。
さらに両ひざ立ちから横に転がり、片ひざを立てたところから腰をついてドレスを脱ぐと、
「横開き」や「スーパーL」のポーズから「片ひざつき片ひざ立ち」の姿勢で
交互に片手を回して前に差し出し、上へ差し上げて見せてから、「3点支持」のポーズを決めて立ち上がる。
ベッド着を羽織り、花道で白布の一端を肩に担ぐと、ステップを切りつつ本舞台へと歩き戻り、
振り返るとベッド着を振り広げてのエンディングへ。


(4)【黒崎 優】
1・3回目は、去年「12月結【蕨】レビュー」1・3回目でお伝えし、
1月結【川崎】レビュー」1・3回目でもご報告した、
昭和の伝説の女性歌手メドレーで構成する作品、演目名「愛が欲しい」を再演。

2・4回目は、去年「10月頭【川崎】レビュー」でご報告して以来、
たびたびお伝えしてきた作品、演目名「ふくしま」を続演。
2回目では、冒頭の「ハワイ旅行への旅立ち」を思わせるショートシーンで、
等身大の人形とともに登場する“ペアツアー”バージョンを披露。
3曲目でも一緒に登場し、本舞台下手に寝かしつけてからベッドへと進んでいった。
人形のお名前を伺うと、「東寺」専属の「もっこり君」との回答が(笑)。


(5)【美咲 遥】
1・3回目は「2月中【浜劇】レビュー」1・3回目でご報告した、
青キャップにパーカー、スニーカー姿で始める作品を続演。

2・4回目も「2月中【浜劇】レビュー」2・4回目でお伝えした、
“ホルスタイン柄”のセパレートで始めるK-POPメドレーの作品を続演。


 この日は日曜日ながら、やや“まったり気味”の場内。それでも“少数精鋭感”のある雰囲気のなか進み、終演も13人が見守る中、「東寺」としては珍しくやや押しの22時13分となったのだった。

(敬称略・観劇日:平成27年3月8日(日))

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